大暦年間、宦官魚朝恩は皇帝の寵愛をうけ専権を極めており、政治上の権力のみでは満足せず多少の学才があることを誇示したくてたまらなかった。
そこで皇帝に強要して、唯一の国立大学(日本でなら東大)である国子監を監督
する地位についた。
「今度国子監で四書の講義をする」
「聴講したいものは全員集まれ」と朝恩
宦官ごときの講義など受けたくもないが、欠席するのは怖ろしい。
そこで学生のみならず、官僚達もいやいや列席していた。
講堂の満員盛況をみて朝恩は満悦であった。
講義が始まった。
特にひどい講義ではないが、独創性のない退屈な話が続く。
ふんいきがだれてきたことに気づいて朝恩はあせった。
そこで内容から離れて、現在の政事情勢をあげ、宰相達のヘマを皮肉った。
官僚達は緊張し、聞き耳を立て、座は急速に静まっていった。
調子にのった朝恩は、次々と皮肉を重ねていった。
激怒した宰相王縉は床を踏みならして中座していった。
朝恩はニヤニヤしながらそれを見送った。
もう一人の宰相元載はとみると笑みをうかべて平然とすわっていた。
講義が終わり帰途、朝恩は側近に言った。
「怒る者は恐ろしくない、笑っている者は測りがたい」
「元載は怖ろしい奴だ」
そこで皇帝に強要して、唯一の国立大学(日本でなら東大)である国子監を監督
する地位についた。
「今度国子監で四書の講義をする」
「聴講したいものは全員集まれ」と朝恩
宦官ごときの講義など受けたくもないが、欠席するのは怖ろしい。
そこで学生のみならず、官僚達もいやいや列席していた。
講堂の満員盛況をみて朝恩は満悦であった。
講義が始まった。
特にひどい講義ではないが、独創性のない退屈な話が続く。
ふんいきがだれてきたことに気づいて朝恩はあせった。
そこで内容から離れて、現在の政事情勢をあげ、宰相達のヘマを皮肉った。
官僚達は緊張し、聞き耳を立て、座は急速に静まっていった。
調子にのった朝恩は、次々と皮肉を重ねていった。
激怒した宰相王縉は床を踏みならして中座していった。
朝恩はニヤニヤしながらそれを見送った。
もう一人の宰相元載はとみると笑みをうかべて平然とすわっていた。
講義が終わり帰途、朝恩は側近に言った。
「怒る者は恐ろしくない、笑っている者は測りがたい」
「元載は怖ろしい奴だ」
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