唐史話三眛

唐初功臣傳を掲載中、約80人の予定。全掲載後PDFで一覧を作る。
その後隋末・唐初群雄傳に移行するつもりです。

郭子儀と皇帝

2006-06-30 22:59:59 | Weblog
大暦時代、副元帥郭子儀は多くの国難を救い、威信が高く強力な軍隊を掌握していたが、恭謙な性格で皇帝の信任があつかった。

ある時、子儀の子はその妻である公主[皇帝の娘]と夫婦げんかをして激高し
「おまえの実家は皇室かも知れないが、俺の親父のおかげでもっているんだ。親父はいつだって皇帝になれるんだぞ」と放言した。

公主も激怒して皇帝のもとに走り帰り、訴えた。

しかし皇帝は「それは本当なのだ、子儀がなろうと思えばすぐ皇帝になれる、おまえもそれぐらいわかるはずだ」と取り合わなかった。

子儀は非常に懼れて謝罪したが、
皇帝は「女子供の争いで取り上げるようなものではない」として問題としなかった。

子儀は帰宅して「おまえは家を滅ぼすのか」と子をむち打った。

その後も子儀は長く忠誠を守り建中年間に死去した。

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