「また河東で軍乱か」
「節度使が逐われたり、殺されるのは何人目だろう」
「誰も兵士達を抑えることはできないのか」
黄巣が勢力を拡大して北上を始めていた。
北部でも沙陀の李克用が反乱を起こしていた。
その最前線の河東では戦の不利もあり、軍乱が頻発していた。
次々と交代する節度使は殺されるか、死ぬかであり
軍隊は野放しといってよい状態であった。
「儂がいくしかないか」
宰相鄭従讜はつぶやいた。
「乱を避けるのにも都合がよいしな」
「一族や子分達も根こそぎつれていくか・・」
人望のある従讜の周辺には人材が集まっていた。
廣明元年従讜は願い出て河東節度使となった。
温和でありながら果断
信頼した相手は完全に信頼する。
不満と互いへの猜疑心が渦巻き
争いに疲れ果てていた河東軍の將達は
たちまち従讜の姿勢に引きつけられた。
軍乱は後を絶ち、黄巣が京師を陥落させた時も
河東軍は微動もしなかった。
「節度使が逐われたり、殺されるのは何人目だろう」
「誰も兵士達を抑えることはできないのか」
黄巣が勢力を拡大して北上を始めていた。
北部でも沙陀の李克用が反乱を起こしていた。
その最前線の河東では戦の不利もあり、軍乱が頻発していた。
次々と交代する節度使は殺されるか、死ぬかであり
軍隊は野放しといってよい状態であった。
「儂がいくしかないか」
宰相鄭従讜はつぶやいた。
「乱を避けるのにも都合がよいしな」
「一族や子分達も根こそぎつれていくか・・」
人望のある従讜の周辺には人材が集まっていた。
廣明元年従讜は願い出て河東節度使となった。
温和でありながら果断
信頼した相手は完全に信頼する。
不満と互いへの猜疑心が渦巻き
争いに疲れ果てていた河東軍の將達は
たちまち従讜の姿勢に引きつけられた。
軍乱は後を絶ち、黄巣が京師を陥落させた時も
河東軍は微動もしなかった。