イノベーションを実現しようとするセイコー・エプソンの姿を
「機器デザインセンター」の活動を中心に記した本。
●イノベーションを誘発する3条件
①ルールづくり
②天才の存在
③人づくり・能力開発
●イノベーション創発のための重要課題
- イノベーションの種となるアイデアを生み出す環境整備
(組織構造や制度上の工夫)
- 一度成功した企業の二度目のイノベーション促進
●ひとりひとりの意識改革
セイコーエプソンは、自社の製品デザインをインハウスで行っており
その中心となるのが、機器デザインセンター。デザイナーも、製品
コンセプトを作る段階から、ユーザーの始点で、段階的かつ主体的に
製品開発プロセスに参加する。→デザイナーは作り手の視点で作り上
げた技術をユーザーの始点から作りこんでいく際の中核を担う。
#この機器デザインセンターの組織設計の変革・意識改革を「組織開発PJ」
として著者が企画・運営した。
-「組織開発PJ」の進め方
・2005年アイスブレークとなるインタビュー実施
・2006年マネジメントツール開発をテーマにグループワーク実施
その検討結果を試行、評価
●EMP-TWD1の誕生物語
デザイナーが社外の研修に参加したことをきっかけにホームプロジェクタ
製品が誕生。アイデア→モック展示→製品化までいろいろな人々の
ディスカッションを経て製品化。アイデアが浮かんできただけでは、
製品までつながらない。人と人との組み合わせが必須。
- アイデア
①日々現場で ・・ 仲間同士のデザイン議論、ジョブローテーション
②他部署との会話の中で ・・ 社内を歩き回る業務のなかで
③会社の外で ・・ 外部の講師を呼んで研修、社外セミナー参加
●マネジメントのイノベーションが重要
デザインセンターについては、全社的な整合性をもたせながら、デザイン
業務に関する概念を拡大させ、自律的に行動できる人間を育てる(環境
整備、評価など)が課題。
- 「見取り図」を描く
・仕事の見取り図を作るのは本人
・自律性を身につけさせる
・行動に自信を持たせる
・マネージャーが自分の行動から学ぶ
- 自律性を育む要因
①新しいものが好き
②常識・経験にとらわれない
③成果が出るまで時間と労力を傾ける精神力
PJを発足して行った活動や、組織改革、人事評価の項目などは割と具体的に示されていて参考になります。
前半でイノベーション研究に関する記載がありますあg、体系的な分類などは以前に読んだ「イノベーションへの解」など他の本の方がよくまとまっていると思います。
「機器デザインセンター」の活動を中心に記した本。
●イノベーションを誘発する3条件
①ルールづくり
②天才の存在
③人づくり・能力開発
●イノベーション創発のための重要課題
- イノベーションの種となるアイデアを生み出す環境整備
(組織構造や制度上の工夫)
- 一度成功した企業の二度目のイノベーション促進
●ひとりひとりの意識改革
セイコーエプソンは、自社の製品デザインをインハウスで行っており
その中心となるのが、機器デザインセンター。デザイナーも、製品
コンセプトを作る段階から、ユーザーの始点で、段階的かつ主体的に
製品開発プロセスに参加する。→デザイナーは作り手の視点で作り上
げた技術をユーザーの始点から作りこんでいく際の中核を担う。
#この機器デザインセンターの組織設計の変革・意識改革を「組織開発PJ」
として著者が企画・運営した。
-「組織開発PJ」の進め方
・2005年アイスブレークとなるインタビュー実施
・2006年マネジメントツール開発をテーマにグループワーク実施
その検討結果を試行、評価
●EMP-TWD1の誕生物語
デザイナーが社外の研修に参加したことをきっかけにホームプロジェクタ
製品が誕生。アイデア→モック展示→製品化までいろいろな人々の
ディスカッションを経て製品化。アイデアが浮かんできただけでは、
製品までつながらない。人と人との組み合わせが必須。
- アイデア
①日々現場で ・・ 仲間同士のデザイン議論、ジョブローテーション
②他部署との会話の中で ・・ 社内を歩き回る業務のなかで
③会社の外で ・・ 外部の講師を呼んで研修、社外セミナー参加
●マネジメントのイノベーションが重要
デザインセンターについては、全社的な整合性をもたせながら、デザイン
業務に関する概念を拡大させ、自律的に行動できる人間を育てる(環境
整備、評価など)が課題。
- 「見取り図」を描く
・仕事の見取り図を作るのは本人
・自律性を身につけさせる
・行動に自信を持たせる
・マネージャーが自分の行動から学ぶ
- 自律性を育む要因
①新しいものが好き
②常識・経験にとらわれない
③成果が出るまで時間と労力を傾ける精神力
PJを発足して行った活動や、組織改革、人事評価の項目などは割と具体的に示されていて参考になります。
前半でイノベーション研究に関する記載がありますあg、体系的な分類などは以前に読んだ「イノベーションへの解」など他の本の方がよくまとまっていると思います。