俺おれ詐欺

昨日の事である。ブログを投稿し終わり、朝刊を読んでいた時に電話が鳴った。息子の哲のような声。話を聞いてみると、山手線の中にバッグを忘れたが、警察から電話がなかったかと言うものだった。携帯電話も入っている。その声のイントネーションは、息子の声に良く似ていた。最後に誰にも話さないで欲しい。特に会社には。と言う事で切られた。
約１時間半が過ぎた頃の12時10分過ぎに電話が鳴り、先程の若そうな男からであった。カバンの中には契約書の書類と小切手の束が入っており、現金化するには数日かかる。今家には現金が幾らあるのか。（昔から僕は家の資産について、家内任せで無頓着）。聞かれても答えようがない。どうも可笑しい。ひょっとしたらと気づき、名前を名字から聞いてみると、口ごもって答えられない。益々変である。途中で電話は一方的に切れた。息子に携帯を入れると「今現場だよ。電車なんか乗っていない。」と言われた。完全に俺おれ詐欺の手口だ。被害に合わなくて良かったが、電話の声は肉声と違って間違えやすい。直ちに所轄の三鷹警察署の担当部署と自治会長に報告した。その後は電話もかかってこない。
「若者よ、真面目に働け。真面目に働くと将来良い事が待っている。悪に手を染めて人生を台無しにするな。」と僕は言いたい。