QAZのつれづれ日記

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北イタリアに行ってきました (4)

2019年12月11日 | 旅行


いよいよ観光も最終、6日目はコモ湖遊覧とメディチ家別荘で私たち夫婦はじめツァーメンバーの親しい知人が歌うソプラノリサイタル鑑賞です。

コモ湖は以前イタリアからスイスに抜ける旅の途中に立ち寄ったことがありますが、ゆっくり見ていませんので今度訪れる機会があったならばぜひ湖上遊覧かケーブルカーでブルナーテ山に上ってみたいものと思っていました。
今回湖上クルーズが叶い楽しみにしていました。

ヨーロッパの王室や富豪等セレブがこぞって豪奢な別荘を所有するヨーロッパきっての高級リゾート地コモ湖ですが、遊覧船の発着する湖畔の桟橋周辺は拍子抜けするほど至って簡素で観光地化されていませんでした。

湖畔の桟橋

人の賑わいもそれほどでもなく、夏のバカンスが終わって紅葉にはまだちょっと早い時期だったからでしょうか。
私たちの乗る遊覧船は小型の貸し切りクルーズ船でした。

船の中でガイドさんが「あれが有名な誰それの別荘」などと説明してくれますが、私はそういったことに全く関心がありませんので聞き流してただただゆったりと遠く湖の向こうにそびえる雪をかぶった美しいアルプスの山々を眺めていました。

今回の旅行の最後となる今宵のホテルはメディチ家が17世紀にミラノ近郊のBriosco(ブリオスコ)に音楽を楽しむために建てたバロック建築様式のとても贅沢な別荘ヴィラ・メディチ・ジュリーニで、このヴィラには大変貴重な古い鍵盤楽器などが多数展示されていて滞在中これらの楽器も鑑賞することができます。

リサイタルはこの別荘のテアトリーニ(小劇場)で催されました。

ヴィラ・メディチ・ジュリーニ

テアトリーニ

リサイタルの演目は全13曲、作曲者名で知っていたのは
・ピアソラ 「ロコへのバラード」、「迷子の小鳥たち」
・マスカーニ 「カヴァレリア・ルスティカーナ」 (ピアノ伴奏者のソロ)
・橋本国彦 「舞」 ~六代目菊五郎の娘道成寺に寄せて~
中でも圧巻は日本歌曲の最高峰とも言われる「舞」でした。
6年前日本での公演ですが彼女が「舞」を歌った動画がYouTubeにあります。

リサイタル終演後別荘のオーナーが蒐集、展示している多数の古いピアノを紹介、そのいくつかを自ら演奏して弾き比べてくれました。
オーナーはメディチ家の末裔ではなくこの別荘を買い取った大富豪でこの別荘のほかにもまだいくつも別荘を所有しているとのこと、なかなか品のいいおばあさんといった感じでした。
中にモーツァルトが弾いていたというピアノもあって自由に触らせてくれました。

オーナーと展示ピアノの数々

ピアノやヴァイオリンが展示されていることは前もって知っていましたがオールドマンドリンも展示されていることは別荘を紹介したパンフレットをあとで見るまで知りませんでしたので、もし事前に知っていればぜひ見たかったのにと残念でした。

このあとオーナーも交えてのホールでの食事会、メンバーみんなで食べるこの旅行最後の夕食となりました。
舞台で歌っている彼女の写真を思いがけずオーナーが大きなケーキにしてプレゼントしてくれました。


なかなか粋な心遣いです。
真ん中の写真の部分も全部食べることができます。

この日の宿泊もこの別荘です。
別荘の中はまるで古城のようで夜はお化けが出てきそうで歩くのが怖くなります。
はじめから多くの人が泊まれるように利便性高く作られたホテルではありませんので各部屋を宿泊用に改装してあり段差があったり不便な箇所も随所に見られます。
中にはピアノが置いてある客室もありました。

私たち夫婦の宿泊した部屋、スイートD19「シューマン」の間です。


1階部分は元々従者の控えの間だったでしょうか。
広い庭園を少し散策しました。


7日目、この日サマータイムが解除されて1時間余裕ができましたのでホテルでゆっくり朝食をとりミラノの空港へ、8日目無事成田に着きました。

今回の旅行、何度も行った所ですので各観光地で未体験のことを行程に入れてもらいました。
・ローマではフォロ・ロマーノ観光
・フィレンツェではピッティ宮殿(パラティーナ美術館)見学、ボーボリ庭園散策
・ピサでは斜塔に上ること
・コモ湖での湖上遊覧
などです。
今回の旅行で叶えられなかったこともまだいろいろ残っています。
・ローマ近郊のティヴォリ公園とエステ家別荘見学
・フォロ・ロマーノでの聖母マリアアンティクア教会などの見学とパラティーノの丘散策
・フィレンツェでヴァザーリの回廊を歩くこと、ガリレオ博物館見学
・ヴェネツィアでのムラーノ島などの島巡り
・コモ湖ケーブルカーでブルナーテ山へ
・ローマの国立楽器博物館、ミラノの楽器博物館見学
・ミラノのレオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館見学
北イタリアだけでなくイタリア全体でもまだまだ行きたいところはたくさんありますのでキリがありません。
体力が続くかぎり家内と旅を楽しみたいと思っています。(おわり)

関連ブログ:
北イタリアに行ってきました (3) (2019.12.04)


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