QAZのつれづれ日記

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アメリカ西部大自然の旅(7)

2018年06月14日 | 旅行


あちこちで鹿やリスに出合います。
エサやりは厳禁です。


グランドキャニオンではツァー2度目のミニハイキングがあり、ブライトエンジェルロッジより二手に分かれて健脚向きには渓谷を少し下るブライトエンジェルトレイル、楽ちん向きには平坦な道を歩くリムトレイル、ツァー客の2/3は前者、私たちは後者楽ちんコースを選びました。
中には両方行ってきたというつわ者もいました。

この日の最後、夕食前にブライトエンジェルロッジで夕日を鑑賞しました。


5日目はいよいよナバホ族の居留地に踏み込んで西部劇の舞台、モニュメントバレーの観光です。
この日また幸いにもバスの最前列の席になり写真撮影に好都合でした。


どこまで走ってもまっすぐな道が延々と続いています。
このようなアングルの写真は最前列に座っていないと撮れません。

4時間近くバスに乗りますので途中ガイドがナバホ族について詳しく話をしてくれました。
ナバホ族の人の顔つきはとても日本人に似て親近感があります。
日本人と同じく蒙古斑を持ち先祖に私たちと共通なものがあるからでしょう。

ナバホ族の女性 (ネットより拝借)

西部開拓の歴史は先住民であるネイティブアメリカン(インディアン)迫害の歴史でもありました。
土地を所有するという概念がなく疑うことを知らない先住民は次々と白人に騙され先祖伝来の土地を奪われ、まるでウサギ狩りのように娯楽感覚で殺されてゆきました。
アメリカのこのような歴史的恥部は教科書でもほとんど教えていないそうです。

各地を旅しますと例えば「皆さん これが最後です さようなら さようなら」が涙を誘う北海道真岡郵便電信局事件、特攻隊や沖縄ひめゆり学徒隊の話、キリシタン迫害や野麦峠女工哀史、アイヌ民族差別の歴史、黒人奴隷問題、琉球王朝やハワイ王朝の最期、ハワイ移民やブラジル移民の夢と現実の落差など数多くの似たような悲話を聞くことになります。

ナバホ語は文法が複雑な上発音も特殊で幼少時からその言語環境で育った者でなければ習得・解明が極めて困難でしかも文字を持たなかったことから太平洋戦争で暗号として使用され日本軍は最後までこの暗号を解き明かせなかったと言われます。

英語とナバホ語両方を解するナバホ族の暗号通信兵には護衛役に米兵が付き添い、その真の目的は通信兵が捕まりそうになると暗号を死守するため通信兵を殺害することでした。
バスの中でこれを題材にした2002年製作の映画「ウインドトーカーズ」のDVDが映され主演のニコラス・ケイジがその護衛兵を演じていました。

ウインドトーカーズ (ネットより拝借)

ガイドによる日本人写真家、河野謙児さんの話に心打たれました。
河野さんは生き残ったナバホ暗号部隊の老兵たちを撮り続けナバホの人達に最も尊敬されている日本人とのこと、昨年TBSテレビ「世界不思議発見!」にも出演されました(2017.9.16放映)。

河野さんとナバホ族の奥様 (ネットより拝借)

またガイドによるジョン万次郎の伝記の話も面白かったです。
バスの中ではガイド持参のCDでネイティブ・アメリカン・フルート奏者Carlos Nakaiの演奏がずっとかかっていました。(つづく)

関連ブログ:
アメリカ西部大自然の旅(8)(2018.06.23)
アメリカ西部大自然の旅(6)(2018.06.12)




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