今月下旬に迫ったイタリア行きですが、成田発着のアリタリア航空でローマ→フィレンツェ→ヴェネツィア→ピサ→コモ湖→ミラノを8日間で巡ります。
日本人が大好きなあれもこれも式の超過密スケジュールで、私が作成してメンバーに配った旅のしおりのタイトルも多少皮肉を込めて「北イタリア満喫大忙しツァー」としてあります。
今回は自主企画ツァーです。
メンバーの一人が知り合いのローマ在住ベテラン日本人女性ガイドさんが皆のわがままを取りまとめて工程を組んでくれましたが、通常なら10日以上必要なツァーだと言います。
ガイドさんはメンバーのためにいろいろ費用を抑える工夫をし、要りもしない高級ブランド店に立ち寄るなどの時間の無駄もいっさいありません。
8日間と言っても往復のフライトを除けば正味5日間、ぼんやりしていると何が何だかわからないうちにあちこち連れ回されてアッという間に旅は終わってしまいます。
せめて記録に残しておこうと建物や風景、絵画などをバシャバシャ写真に撮っていると撮ることに気を取られて脳に印象が残りませんし、今までの経験からこれら苦労して撮った写真も旅行後繰り返し見ることもほとんどありません。
テレビの旅番組に行ったはずの場所が映っても私は果たして行ったかどうか記憶があいまいなことも多く家内に「ここ行ったっけ」と聞くと、写真係りではない家内は明確に覚えていて私に「あなたは何回行っても大丈夫ね」などとからかわれてしまいます。
ネット情報が発達している現在たいていの建物や風景、絵画などはネット上に溢れていますのでわざわざ撮るまでもなく、特に絵画は人ごみの中ではきれいに撮れません。
写真を撮るならなるべくメンバーのスナップなどに限るようにして建物や風景、絵画などは目に焼き付けておくようにすべきでしょう。
ただネットの絵画写真は赤っぽいものから青っぽいものまで色調がいろいろでどれが本物に近いか、こればかりは本物を見ない限りわからないのが難点です。
ヴァチカン美術館で何を見るべきか、過去に行ってはいますが漫然と見てきていますのでどの絵画も強く印象に残ってはいません。
そこでガイド本、ネット記事やYouTube動画などから最低限見ておくべき作品を前回のブログに書きましたとおり7点に絞りました。
これらの作品を広い館内で見つけやすくするため
・絵の写真
・絵のタイトル、作者、展示場所を日本語、イタリア語表記で
・絵の簡単な説明
を表にまとめました。
次にこれら絵画の展示場所の館内での位置関係を頭に入れておかなくてはなりませんが、入口で手に入る館内案内図(ネットにもあります)はイタリア語版はあっても日本語版はないようです。
その上イタリア語版の館内図が非常にわかりにくくてネット上でもすこぶる不評です。
日本語に直してみたら少しは分かりやすくなるかと思ってやってみましたがやはりだめです。
理由は館内展示が上階と下階に分かれ立体配置になっているのに三次元的に描かれていないため距離感を含め全体イメージがつかみにくいからです。
世界でも超有名な美術館の案内図がどうしてこんなにも不親切なのでしょう。
さんざん探してやっとこれなら少しマシかと思える館内図を見つけ、改良して作ってみたのが下図です。
まるで増改築を重ねて本館、別館、新館を入り組んだ渡り廊下で連結した日本の老舗旅館のごとくとても複雑な構造になっています。
絞り込んだ7作品を順序良く見るには絵画館→ピオ・クレメンティーノ美術館→ラファエロの間→システィーナ礼拝堂の順に回れば良いことがわかります。
ヴァチカン美術館見学のあとサンピエトロ寺院に行くのですが、入口近くにある正規の出口に戻らず途中のシスティーナ礼拝堂から直接サンピエトロ寺院に抜ける近道を通ります。
そのためには出口近くにある絵画館には入館直後に先に見ておく必要があるのですが、ローマのガイドさんに問い合わせると「時間の都合で絵画館には行きません」との何ともそっけない返事。
これでは絵画館で見たいと思っていたラファエロとダ・ヴィンチの名作が見れなくなってしまいます。
ガイドさんは、ピーニャ(松ぽっくり)の中庭でシスティーナ礼拝堂の説明をしている時間を利用してこの間に絵画館に行ってきてはどうかと言われます。
システィーナ礼拝堂の中ではガイドが声を出して説明できない(カメラも使えない)ため先に屋外の中庭で説明用に立ててあるパネルを使って説明をします。
ここでどれくらい時間が取れるか現地で判断するしかありません。
大忙しツァーならではの事例です。
次はフォロ・ロマーノの下調べです。
関連ブログ:
・7度目のイタリアへ(2019.09.19)
本当に大忙しツアーですが、それも思い出の一つ楽しいでしょう。
私もこの冬北イタリアに行く予定です。
ヴェネツィアは大好きで何回行っても飽きません。
正味5日間は目の回る様な忙しさでしょうが同行の皆さん方は胸を弾ませている事でしょう。
折角のヨーロッパ あれも見たい、これも見たいは仕方の無い事なのかもしれませんね。
引率する身としては気苦労も多い事でしょうが楽しい旅行になる事を願っております。
どうぞお気をつけて!
私達も20日から北陸の旅に出発です。
海外のホテルのプールサイドやバルコニーで何もせずじっと本を読んで過ごしている観光客がいます。
何か見なきゃとせかせか動き回っているのが恥ずかしくなります。
北陸の旅、いいご旅行でありますように。