本日、67回目の終戦の日を迎えました。先の戦争で犠牲となられた内外のすべて
の方々に対し、国民の皆さまとともに謹んで哀悼の誠を捧げます。
どれほど年月が経とうとも、内外の多くの人々に多大な苦痛と惨禍を与えた先の戦
争を決して忘れることはできません。二度と悲劇を繰り返さないとの強い意思のも
と、歴史を直視し、その反省と教訓をふまえ、英知を集めて世界の平和を築いていく
ことこそが、今に生きる私たちの責任であり使命です。
昨年の東日本大震災、福島の原発の事故に際しては、わが国は、国際社会から大き
な支援と激励をいただきました。国際社会からいただいた善意に応えていくために
も、震災からの復旧・復興、原発事故の収束、被災者・被害者支援を着実に進め、国
際社会との絆をいっそう強め、世界の平和と繁栄のために貢献していく決意です。
悲しむべきことに、世界では、地域紛争やテロ、暴力の連鎖が絶えません。人類
は、核兵器など大量破壊兵器の脅威に晒されており、わが国周辺においても深刻な懸
念となっています。
終戦の日にあたり、日本国民の平和への理念と強固な意思に支えられた外交を柱
に、国際社会としっかりと手を携えて、戦争につながる課題の解決に取り組み、世界
平和の実現に向けて全力で邁進していくことをお誓い申し上げます。