1968年
巨人・深沢修一投手(19)=1㍍80、74㌔、右投右打、甲府工出=と広島・川内雄富外野手(20)=1㍍71、71㌔、左投左打、広陵高出=の交換トレードが決定した。若手投手の不足でウエスタン・リーグの試合のやりくりに困っていた広島がこのトレードを申し込み、巨人がこれを受けた。六月一日、両球団から発表される。
ウエスタン・リーグ用の投手が不足していた広島は在京各球団に若手投手のトレードを申し込んでいたがいずれも断られていた。二十一日、富山で行なわれた対巨人戦のとき、西野球団常務、根本監督が巨人・坂本広報担当兼オーナー秘書を通して若手の投手と野手との交換トレードを申し込んだ。巨人は要員として深沢投手をあげるとともに、国松、森永と一軍の左打者がベテランになっているため将来性のある左打者・川内を交換選手に指名した。広島・根本監督はバッティング投手をしていた深沢をみて、その素質を認め交換を了承、トレードが決定した。深沢は昨年、外野手として巨人に入団、足腰、肩の強い点を買われて投手に転向、イースタン・リーグで七試合に登板、0勝1敗の成績を残した。甲府工時代は西村(現阪神)とともに強打の外野手として活躍、三打席連続ホーマーもマークしている。川内はやや小柄ながら馬力を生かした打撃で一軍公式戦にもしばしば登場。昨年は六十七打数十安打、1本塁打で打率一割四分九厘を記録。今季はウエスタン・リーグで二十二試合に出場、二割九分四厘の高打率をあげている。広島外野陣きっての強肩でもある。また、広島は、これとは別に一線級の内野手を六月にトレードで獲得する方針で、すでに東京、阪急、中日、巨人、産経にトレードの申し込みをしている。現在、阪急・山口内野手にマトをしぼっているので今後の交渉が注目される。
広島・西野球団常務「ウチはウエスタンで投げられる投手が少ないので、前から各球団にトレードを申し込んでいた。まだはっきりきまったわけではないが、一応川内には前もって通告しておいた。会社の了解をとり次第上京して、結論を出したい」
川内選手「きょうウエスタンの試合後、西野さんと監督さんから呼ばれ、場合によってはトレードに出すかもしれないといわれた。急にいわれたので気持ちの整理がつかないが…。でもしかたがないでしょう」
深沢投手「中尾さん(二軍監督)からいわれたときは信じられなかった。でも家に帰ってみんなと相談したので気持ちはすっきりしている。野球に変わりはない、と割り切って広島に行く。広島ではどんどん試合に使ってもらえそうなのでやりがいがある」
巨人・深沢修一投手(19)=1㍍80、74㌔、右投右打、甲府工出=と広島・川内雄富外野手(20)=1㍍71、71㌔、左投左打、広陵高出=の交換トレードが決定した。若手投手の不足でウエスタン・リーグの試合のやりくりに困っていた広島がこのトレードを申し込み、巨人がこれを受けた。六月一日、両球団から発表される。
ウエスタン・リーグ用の投手が不足していた広島は在京各球団に若手投手のトレードを申し込んでいたがいずれも断られていた。二十一日、富山で行なわれた対巨人戦のとき、西野球団常務、根本監督が巨人・坂本広報担当兼オーナー秘書を通して若手の投手と野手との交換トレードを申し込んだ。巨人は要員として深沢投手をあげるとともに、国松、森永と一軍の左打者がベテランになっているため将来性のある左打者・川内を交換選手に指名した。広島・根本監督はバッティング投手をしていた深沢をみて、その素質を認め交換を了承、トレードが決定した。深沢は昨年、外野手として巨人に入団、足腰、肩の強い点を買われて投手に転向、イースタン・リーグで七試合に登板、0勝1敗の成績を残した。甲府工時代は西村(現阪神)とともに強打の外野手として活躍、三打席連続ホーマーもマークしている。川内はやや小柄ながら馬力を生かした打撃で一軍公式戦にもしばしば登場。昨年は六十七打数十安打、1本塁打で打率一割四分九厘を記録。今季はウエスタン・リーグで二十二試合に出場、二割九分四厘の高打率をあげている。広島外野陣きっての強肩でもある。また、広島は、これとは別に一線級の内野手を六月にトレードで獲得する方針で、すでに東京、阪急、中日、巨人、産経にトレードの申し込みをしている。現在、阪急・山口内野手にマトをしぼっているので今後の交渉が注目される。
広島・西野球団常務「ウチはウエスタンで投げられる投手が少ないので、前から各球団にトレードを申し込んでいた。まだはっきりきまったわけではないが、一応川内には前もって通告しておいた。会社の了解をとり次第上京して、結論を出したい」
川内選手「きょうウエスタンの試合後、西野さんと監督さんから呼ばれ、場合によってはトレードに出すかもしれないといわれた。急にいわれたので気持ちの整理がつかないが…。でもしかたがないでしょう」
深沢投手「中尾さん(二軍監督)からいわれたときは信じられなかった。でも家に帰ってみんなと相談したので気持ちはすっきりしている。野球に変わりはない、と割り切って広島に行く。広島ではどんどん試合に使ってもらえそうなのでやりがいがある」
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