1974年
投手陣の補強に力を入れている阪急に待望の大物新人が入団した。阪急は十六日午後四時から大阪・北区の球団事務所でドラフト第二位指名の熊本二高・山下浩二投手(18)=181㌢、72㌔、右投げ右打ち=の入団を正式に発表した。発表の責には阪急側から山下重役、丸尾編成部長、上田監督、担当した山本スカウトが顔をそろえ山下側からは熊本二高の伊時野球部長と竹熊監督が立ち会った。山下投手は甲子園の経験がなく、中央にあまり知名度はないが、九州高校界では最近の三年間で最高のスピードを持った剛腕投手として注目され、速球の本格派としては、さきにドラフト一位で南海入りした藤田投手(南宇和高)を上回る素質を持っているといわれ、阪急としては米田二世として将来に大きな期待を寄せている。発表に立ち会った丸尾編成部長が「なで肩でワキも締まっており投手としての条件を備えた理想的な身体をしている。下半身を鍛えれば江川程度のスピードは保証できる」と大投手としての折り紙をつければ、上田監督も「いい体をしている。ひさびさに見る金のタマゴだ。将来は小さくまとめるようなことはせず、長続きするスケールの大きな投手に育てたい」と期待の新人を目の前にしてうれしそうだった。山下投手は二年の秋に行われた県大会の新人戦で速球一本でノーヒットノーラン、準ノーヒットノーランを各一回達成、一試合平均十七個の三振を奪う快投をみせ一躍注目された。
山下投手の話 阪急の試合は見たことないが、米田さんを目標にがんばりたい。ライバルはみんなです。
投手陣の補強に力を入れている阪急に待望の大物新人が入団した。阪急は十六日午後四時から大阪・北区の球団事務所でドラフト第二位指名の熊本二高・山下浩二投手(18)=181㌢、72㌔、右投げ右打ち=の入団を正式に発表した。発表の責には阪急側から山下重役、丸尾編成部長、上田監督、担当した山本スカウトが顔をそろえ山下側からは熊本二高の伊時野球部長と竹熊監督が立ち会った。山下投手は甲子園の経験がなく、中央にあまり知名度はないが、九州高校界では最近の三年間で最高のスピードを持った剛腕投手として注目され、速球の本格派としては、さきにドラフト一位で南海入りした藤田投手(南宇和高)を上回る素質を持っているといわれ、阪急としては米田二世として将来に大きな期待を寄せている。発表に立ち会った丸尾編成部長が「なで肩でワキも締まっており投手としての条件を備えた理想的な身体をしている。下半身を鍛えれば江川程度のスピードは保証できる」と大投手としての折り紙をつければ、上田監督も「いい体をしている。ひさびさに見る金のタマゴだ。将来は小さくまとめるようなことはせず、長続きするスケールの大きな投手に育てたい」と期待の新人を目の前にしてうれしそうだった。山下投手は二年の秋に行われた県大会の新人戦で速球一本でノーヒットノーラン、準ノーヒットノーランを各一回達成、一試合平均十七個の三振を奪う快投をみせ一躍注目された。
山下投手の話 阪急の試合は見たことないが、米田さんを目標にがんばりたい。ライバルはみんなです。
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