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プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

杉本公孝

2018-02-12 10:56:29 | 日記
1960年

杉本 どっちが遊撃をやるようになるだろうか、不安だな。高校では三年間ショートをやったが立大にはいってずっと三塁だからね。

徳武 ぼくも高校(早実)では遊撃手だがもう自信はないな。それにスギのようにフット・ワークも肩もよくないしね。三塁以外できそうもない。三塁の方がボールがよく飛んでくるから面白いよ。

杉本 徳武だって守備はうまいよ。なにしろ君は重量感があるからな。三遊間がせまく感じるくらいだ。

徳武 なにいってんだ。スギのおかげでヒットを損したことだってあるんだぞ。

杉本 プロのスピードは大学と段違いだからフット・ワークのスピード・アップも要求されてくる。一応守備には自信を持っているが、この要求に応じられるかどうかが、実は心配なんだ。もしショートをやるようになって平井さん、渡辺(礼)さんのようなうまいプレーはとてもできないから堅実第一の守備をするつもりだ。できれば豊田さん(西鉄)のような選手になりたいな。グラウンドでフルに出せる選手にね。

徳武 ぼくは長島さん(巨人)のような選手になりたいなんて欲張ったことはいわない。最初からデキが違うんだから・・・。できるだけエラーの少ない選手になることを心掛ける。しかしまず打つことだな。一つや二つのエラーはバットでとりかえすつもりでやる。自分の生きる道は守ることより打つことだという気持でね。バッティングがよければ守備にも自然ゆとりがでてくると思う。

杉本 同感だな。

徳武 キャンプでは徹底的にしぼられるだろうな。

杉本 もちろんなにしろ監督が砂押さんだからね。

徳武 歯をくいしばってでもがん張ればおのずと道は開ける。

杉本 三遊間はオレたちにまかしておけという気持ちでお互いにがん張ろう。

徳武 仲よくして、ピッタリ呼吸の合った三遊間をつくろう。

杉本 君のファイトをできるだけ多く吸収したい。

徳武 そんなものでよければいくらでもやるよ。とにかくいいライバルがいてやりがいがある。

国鉄・砂押監督の話 「二人とも三塁手なのでどうしても一人は他のポジションにコンバートしなければならない。まだ決定的なことはいえないが、まわすとすれば杉本を遊撃にした方がいいだろう。三塁と遊撃では守備面での動きがかなりちがってくるので、フット・ワークのやわらかさという点で杉本の方が適任だと思う。また、杉本のフィールディングはどちらかといえば腰高のプレーでこの点でも遊撃向きだ。キャンプであらゆる角度から見てからでないと何ともいえないがいまの予定では杉本を遊撃にまわすつもりだし、杉本なら遊撃をこなせると信じている。杉本を二塁へまわすことは考えていない。二人を並べて使いたいのだ。またそうすることがファンへのサービスでもあり、チームのためにもなる」

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