1975年
昨年の後期に来日し、あっさり3割打者の実績を示して注目された巧打者。力まかせに引っぱるタイプの多い外人選手の中では、流してよし引っぱってよし、軽打でよしという異色の技巧派打者。自慢だった脚力はやや落ちたが、正確なバッティングで出塁率は抜群。どんたく打線では格好のリード・オフ・マンだ。「私はライオンズに骨を埋めたい。ライオンズをやめる時は野球をやめる時だ。優勝のためにベストを尽くす。ことしは二年目で日本の野球にも慣れた。思い切り打ちたい」
1976年
米大リーグの野球教科書にも載っているユニークをバッティング技術の持ち主。重さ1㌔を超える専用のアルー型バットでボールをひっぱたく打ち方をする。初球はライナーやゴロで内野手の間を抜けていくという寸法だ。大リーグ時代は打球が内野手の正面をついてもヒットにするほどの快足ぶりを誇ったものだったが、最近は脚力がやや衰えたこともあって、長打もあるバッターへの転身も図っている。独特のクラウチング・スタイル(上体をベースにかぶせる姿勢)はフトコロが深く、内角球はもちろん外角球も楽に打てる。ただ、そのせいでボール打ちの悪いクセが抜けないのは困りもの。とはいっても、どんなタイプの投手の球もヒットに出来る貴重な二番打者。定評の二塁打打ちのうまさは、今シーズンも光っている。来日二度目の3割打者を目指し、真価発揮の年である。
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