1974年
日本ハムのレイが来日初勝利を挙げた。レイは四回まで毎回6四球と相変わらずの無制球ぶりだったが、太平洋の貧打に助けられ失点は四回の1点だけで切り抜けた。五ー七回は左腕から繰り出すシュート気味の速球を右打者の外角いっぱいに決めてカウントをかせぎ勝負球にカーブ、チェンジアップを使って立ち直った。八回二塁打と四球で一死一、二塁で降板したがやっと本領発揮というところだ。
来日初勝利が転がり込んだ瞬間レイは奇声を上げてはしゃぎ回った。それもそのはず、八回途中でマウンドを譲った皆川が九回打ち込まれて1点差。最後の基の遊ゴロもイレギュラーするきわどい当たりで、ハッとする場面があり、ベンチのレイは居ても立ってもいられなかった。「ありがとうございます」「サンキュー」と愛きょうをふりまき「みんながよく守ってくれたから勝てたんだ」とナインへ感謝。「無論完投したかったけど疲れていたからね。とにかくラッキーだった」と手を合わせて神に祈るようなゼスチャアだった。
一部で今年限りで整理か?とうわさされていた日ハムのレイが、みごとに完投勝利で2勝目をあげた。内外角へうまく投げわけた変化球は、捨てたものではない。ところで、中西監督にその真相を聞いてみると「来日後、日本式のトレーニング方法に切り替えさせてきたが、やっと投手らしくなってきた。来年のことはまだ結論をだしていないが、あと2、3試合投げさせたうえで決めるつもりだ」と説明。そして久々の快勝には「最下位だし、試合の方はやぶれかぶれの戦法や」とにが笑い。
太平洋はレイの荒れ球に悩まされ4回まで一人の走者も出せない。やっと5回竹之内、藤井栄の連続四死球から伊原が左翼線安打して1点を返した。二番手田中がハムの攻撃を抑えても打線がさっぱりでは太平洋も追いつけない。レイは後半もピッチングが衰えず、伸びのある速球が低目によく決まってカーブとチェンジアップでタイミングをはずす。スライダーも右打者の手元によく食込み、太平洋のつけ入るスキは全くなかった。「ワンヒット・ピッチング」で二度目の完投勝ち。
あわやノーヒット・ノーラン。伊原のヒット1本で、太平洋は不名誉な記録から逃れた。ノーワインドアップからくり出すレイの快速球とカーブにキリキリ舞いの太平洋は、四回まで三人ずつ。この間、アルー、ビュフォード、福富、藤井栄と、主力打者が次々に三振に倒れた。
日ハムのレイは内外角へ速球とカーブをうまく使い分け、四回までパーフェクト。五回竹之内に死球、藤井栄に四球とコントロールを乱し、無死一、二塁から伊原に左翼線を抜かれて1点を失ったが、乱れたのはこの回だけ。六回以後立ち直り、全く走者を許さず、わずか1安打。2四死球に抑えるすばらしいピッチングを披露した。日ハムは三回、一死後、八重沢が高い内野フライ、これをビュフォードが落球する幸運に恵まれ、島津が四球で歩いた一、二塁から末永が左中間を破る走者一掃の三塁打。続く千藤も三遊間を抜いて3点を先取した。レイはこれで3勝目。来季が楽しめる。
日本ハムのレイが来日初勝利を挙げた。レイは四回まで毎回6四球と相変わらずの無制球ぶりだったが、太平洋の貧打に助けられ失点は四回の1点だけで切り抜けた。五ー七回は左腕から繰り出すシュート気味の速球を右打者の外角いっぱいに決めてカウントをかせぎ勝負球にカーブ、チェンジアップを使って立ち直った。八回二塁打と四球で一死一、二塁で降板したがやっと本領発揮というところだ。
来日初勝利が転がり込んだ瞬間レイは奇声を上げてはしゃぎ回った。それもそのはず、八回途中でマウンドを譲った皆川が九回打ち込まれて1点差。最後の基の遊ゴロもイレギュラーするきわどい当たりで、ハッとする場面があり、ベンチのレイは居ても立ってもいられなかった。「ありがとうございます」「サンキュー」と愛きょうをふりまき「みんながよく守ってくれたから勝てたんだ」とナインへ感謝。「無論完投したかったけど疲れていたからね。とにかくラッキーだった」と手を合わせて神に祈るようなゼスチャアだった。
一部で今年限りで整理か?とうわさされていた日ハムのレイが、みごとに完投勝利で2勝目をあげた。内外角へうまく投げわけた変化球は、捨てたものではない。ところで、中西監督にその真相を聞いてみると「来日後、日本式のトレーニング方法に切り替えさせてきたが、やっと投手らしくなってきた。来年のことはまだ結論をだしていないが、あと2、3試合投げさせたうえで決めるつもりだ」と説明。そして久々の快勝には「最下位だし、試合の方はやぶれかぶれの戦法や」とにが笑い。
太平洋はレイの荒れ球に悩まされ4回まで一人の走者も出せない。やっと5回竹之内、藤井栄の連続四死球から伊原が左翼線安打して1点を返した。二番手田中がハムの攻撃を抑えても打線がさっぱりでは太平洋も追いつけない。レイは後半もピッチングが衰えず、伸びのある速球が低目によく決まってカーブとチェンジアップでタイミングをはずす。スライダーも右打者の手元によく食込み、太平洋のつけ入るスキは全くなかった。「ワンヒット・ピッチング」で二度目の完投勝ち。
あわやノーヒット・ノーラン。伊原のヒット1本で、太平洋は不名誉な記録から逃れた。ノーワインドアップからくり出すレイの快速球とカーブにキリキリ舞いの太平洋は、四回まで三人ずつ。この間、アルー、ビュフォード、福富、藤井栄と、主力打者が次々に三振に倒れた。
日ハムのレイは内外角へ速球とカーブをうまく使い分け、四回までパーフェクト。五回竹之内に死球、藤井栄に四球とコントロールを乱し、無死一、二塁から伊原に左翼線を抜かれて1点を失ったが、乱れたのはこの回だけ。六回以後立ち直り、全く走者を許さず、わずか1安打。2四死球に抑えるすばらしいピッチングを披露した。日ハムは三回、一死後、八重沢が高い内野フライ、これをビュフォードが落球する幸運に恵まれ、島津が四球で歩いた一、二塁から末永が左中間を破る走者一掃の三塁打。続く千藤も三遊間を抜いて3点を先取した。レイはこれで3勝目。来季が楽しめる。
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