プロ野球 OB投手資料ブログ

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清水信明

2024-05-10 17:03:01 | 日記
1980年
ドラフト会議で日本ハムから指名されていた農大二高の清水信明捕手は三十日、高崎市内の料亭で日本ハムの金山勝己スカウトと会い契約書にサイン、入団が決まった。同日午後三時、両親とともに金山スカウトと対面した清水捕手は斉藤章児監督らの見守る前で、緊張した面持ちで契約書にサイン。「正式に決まってホッとした。プロとして一流選手になりたい」と抱負を語った。金山スカウトが「初めて見た時から肩、足、打力の三拍子そろった好選手で、ぜひ欲しいと思った。きっと伸びるでしょう」と太鼓判を押すと、父親の清作さん(54)も安心した様子。「体に気をつけてがんばって欲しい」とわが子を激励した。清水捕手は今月十五日から二十日に予定されている日本ハム本社での新人発表会に出席、その後は学校側と相談して来年一月の自主トレに参加するかどうか決める。


日本ハム・清水が誕生する。わずか一回の入団交渉で、両者の気持ちが一致するという超スピード入団だ。これは、とりも直さず、清水選手側の「プロでやりたい」という強い希望と日ハム側の「欲しい」という思い入れが相通じ合ったためだろう。高校生らしい、すがすがしさが残る入団劇だった。ゲームだけでなく、練習中の清水も十分観察したという日ハム・金山スカウトは「一目ぼれ」という言葉で清水を評価した。高校生離れした肩、それにパワーあふれるバッティングー清水の持つ魅力を挙げればきりがない。「ファームデは即戦力。早ければ五、六年で、一軍のマスクがかぶれる」と同スカウトは清水の将来を予告、期待の大きさを語った。捕手は厳しく、しかも奥が深いポジションだ。一本立ちするには多くの年月を要する。とくにプロの世界は、生き馬の目を抜くような世界だ。「自分の力で通用するか」と清水自身も不安を感じたに違いない。だが、いま清水は一つの道を選択した。「プロの力はまだわからない。精いっぱいやるだけです」という力強い言葉を残して。

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