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プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

佐藤公博

2012-03-11 16:12:09 | 日記
佐藤のタマ筋よんだ王 三度目に一発 中日時代

佐藤公博。三十歳。プロ入り七年目ー巨人戦という、大勝負を中日はさる十一日の第一戦につづいて、またこの投手にかけた。過去六年間の成績はまったくパッとしない。昨年の成績は3勝4敗。巨人には2敗と勝ち星がない。試合前、巨人のロッカーで、中日の先発投手がクイズになったとき「この前うちに打たれてから、よそのチームに好投したのならともかく・・」と、即座に佐藤の先発を否定したのは王だった。だが、中日はまた佐藤。巨人に2敗したとはいえ、佐藤は昨年九月二十六日の25回戦で、九回二死までノーヒット・ノーランの快投を演じたことがある。森の逆転サヨナラ3ランという、どたん場の反撃に屈したのだが、小川と並んで対巨人の内容はいいー西沢監督は、先発投手の選定に当たって、巨人コンプレックスのないことを第一に買ったようだ。前半は、中日の思惑通りの試合運びだった。王に対して7打数1安打、長島には6打数4安打という佐藤の、昨年の実績は生きていた。一回に長島の先制タイムリーを許したが、その前の王はから振りの三振。四回、先頭の王は見送りの三振。王が切れ目となった巨人は一、四回に1点ずつしか取れず、逆に中日は江藤の痛打を軸に一点リード、六回には伊藤竜の予想外のホーマーも出た。2点差。六回裏、ONを前にして、土井に無死の安打を許したとき、西沢監督には「二度もうまく王に攻めた」佐藤を代える気はなかったという。しかし、このときの王は、もうそれまでの王ではなかった。前の2打席、ただムザムザと連続三振したのではなく、彼らしい計算で、テストを重ねていたのである。第一打席は内角へはいってくるカーブを振ってみた。第二打席では外角をよぎるシュートをストライクに取られて「ストライク?」と富沢主審に念を押している。低目の横の変化で勝負する佐藤のストライク・ゾーンは、こうして王の頭の中に、はっきりつかまれていた。そして第三打席、1-2からの外角シュートを王が大きく空振りすると、中日バッテリーはこう判断したのではなかろうか。王は外角をねらっている」。佐藤の92球目、内角カーブが王のバットにはじきかえされて右翼上段の人波の中へ飛び込んだとき、勝利は巨人側にところを変えてしまった。


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