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プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

ぺルドモ

2020-09-12 09:12:42 | 日記

1997年

 

カリブ海に浮かぶ、ベースボールプレーヤーの宝庫・ドミニカ共和国。野球を志す者なら、まずはエースという言葉にあこがれる選手が多い日本とは違い、センスある選手はこぞって内野手、特にショートを希望するお国柄。メジャーリーグにも好投手を輩出しているが、それだけにとどまらず、現在野球をやっている選手の中にも隠れ好投手が多数埋没しているらしい。そういえば、元広島、今季からレッドソックスに移籍した、あのチェコも「本当はカンセコみたいな、偉大なバッターになりたかったんだけど」と、自分の打撃の非力さを嘆いていた。昨年、一時は首位独走態勢を作りながら、投手のコマ不足から最終的に優勝を逃した広島。だからこのキャンプ、三村監督は若手投手の育成に躍起になっている。その心境は「誰が先発、中継ぎ、抑えとかじゃなく、そういう役割分担は先の話。とにかく、ゲームで投げられるだけのレベルに達した投手に一人でも多く出てきてほしい」の言葉から伝わってくる。で、強肩、好打の内野手、ぺルドモにも白羽の矢がたった。このぺルドモ、昨年のキャンプからブルペンに立ち首脳陣の熱視線を浴びたが、今キャンプから投手専従に、「自主トレから投手の練習しかやってないよ」と言うほど本人も乗り気で「投手の方がチャンスがあるし頑張る」と、キャンプでも意欲的な姿勢が目を引く。さすがに周囲のこの道一筋の投手たちと比べるとテークバックが小さく、まだまだらしくないけれど、その右肩から放たれるストレートは速い、速い。2月7日の初の紅白戦でもマウンドに立つと、いきなり146㌔のストレートを披露した。ただ、その試合の結果は2回を投げ6安打6失点。当然ながら、最初から三村監督の言う「ゲームで投げられるだけのレベル」は無理だった。初めての実戦登板を振り返った川端投手コーチは「まあ、最初はこんなもんでしょう。いい球を投げてはいるんだけど、配球面とかを、これから考えてあげなきゃいけないね」と長い目で見て行く方針。本人も流暢な日本語で「まあまあだね。でも、打たれちゃったんだからダメ、かな」と、新境地への挑戦に、ゆっくりと歩を進める心づもりの様子。2回目の紅白戦登板の力投も空しく、2月9日はとりあえず二軍落ちとなったけど、なんとか実現してもらいたい「野手→投手」転向の夢。さあ、チームのスローガンにもある、スペイン語「REARIZAR SUENO」(夢の実現)の意気込みで!


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