goo blog サービス終了のお知らせ 

プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

小畑正治

2017-01-26 20:07:02 | 日記
1955年

反撃を期する南海の先陣となった小畑は強打の巨人を相手に実にあっぱれの快投をやってのけた。八回半ばで中村の救援を受けはしたが打撃の虫川上を始め、ひとくせも、ふたくせもある巨人の打者をして困惑焦燥に追い込んで一歩も寄せつけなかった。でかしたり小畑。冒頭南村に四球を与えて前途多難を思わせたが、平井を投ゴロに打ち取って1-6-3の併殺に退けた。小畑にとってこれが唯一つのピンチだった。二回先頭の川上を三振に切って落としたのに勇気百倍、以後中村と交代するまで与えた安打わずかに2本、与えた安打わずかに2本、与えた四球こそ五つで、やや多きを数えたが、この適度の荒れがかえって打気満々の巨人打者の呼吸を乱す要因ともなった。ことにもっとも効果的であったのは内角に鋭く落ちるシュートで、これには巨人はほとほと音をあげたようである。外角を襲った鋭角的なドロップの切れも申し分なかった。ボディ・スウィングから投球完了までが鋭く速いという独自のフォームが成功の一因ともなった。この点、フォームは異なるが阪神の西村とよく似ている。ただこの一投のみをもって今後のゲームに絶対安全のレッテルをはるのは危険であろう。この日は荒れが成功したが、これがいつも通用すると思うのは早計だ。きょうはのびのびと投げられた。監督からは楽な気持ちで投げろといわれた意外は別に特別の指示はなかったと記者連中にもみくちゃにされながらぼつぼつと語る彼はまだ紅潮の少年。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小川康雄 | トップ | 鈴木隆 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

日記」カテゴリの最新記事