プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

五井孝蔵

2016-10-11 20:57:06 | 日記
1952年

首位にたった南海としてはこの近鉄戦あたりで二位毎日を大きく引離したいところであったが最好調の五井を押し立てた近鉄の闘志に立上りずるずると押されて、あるいはの感がしないでもなかったがさすがは南海、八回地力を十分に発揮、一気に大量三点を奪って見ごと試合を逆転勝利をにぎった。南海の先発江藤は立上り鬼頭、森下の連続二塁打で軽く先取点を奪われ、さらに五回には鬼頭の中前安打を足場に三安打と宝山の遊ゴロで二点の追加を許し早くも六回にして新人大神にプレートを譲った。一方五井は上手投からの快速球とドロップをもって力投、ほとんどチャンスらしいものを与えず僅かに四回一点を許したのみで南海打線を封じさるかと思わせたが、八回一死後大神にプロ入り以来初めての安打を許してから代打の村上に四球を与え続く木塚には右翼線二塁打されてその差一点と迫られて降板、沢藤と代わった、沢藤は次打者飯田を四球に歩かせて一死満塁、このピンチに強打山本に左前痛打されて勝越点を奪われ五井前半の力投も空しく惜敗した。試合前南海は大当りの岡本がフィールディングの隙顔面にボールをまともにうけて退場、若い森下或いは、負傷いまだ癒えない蔭山、さらに外野の蓑原、投手の中原と不慣れな選手を三塁に送らなければならなかった。守備、攻撃両面で相当のマイナスがあったが最終回二死一、三塁と追い込まれた最大のピンチに急遽リリーフした柚木の絶妙の巧投とあいまって宝山の中飛を背走よく好捕した黒田のファインプレーに辛うじて近鉄を降した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

有村家斉

2016-10-11 20:19:19 | 日記
1952年

第一戦をものにした巨人は是非とも連勝し、首位確保を不動のものとするため別所の連投策をとって必勝を狙った、別所は安居の五号ホーマーを許したが、要所要所はよく締めて危な気なく一蹴、巨人攻撃陣も前半有村の好投に多少押されていたが中盤からじりじりと本調子を出し有村を攻略、打撃力の差で順当な勝利をおさめた。巨人はスタートから有村のアウトシュート、インコースに入るカーブに手こずってチャンスらしいチャンスはなかったが、五回四球の青田が二盗に成功、さらにこのとき捕手の悪投もあって一挙に三塁に進み、続く宇野の中飛で青田還り一点を先取、まずリードを奪った、しかしこれに対し大洋は一回二死後ながら藤井が右中間に痛烈な三塁打を放ったが、岩本が遊飛に倒れたのは痛く、先取点を奪えなかった。その後は別所の剛腕に押されながらも四回まで毎回ヒットは記録したものの得点機はつかめなかったしかし六回安居が左翼に5号ホーマーとしてタイとし、俄然投手戦を白熱化させた、しかり有村の好調子も六回が峠で七回ごろからぐんと疲労の色が濃くなり、球威がおちた、巨人川上、青田が連続四球を選び、続く宇野も遊撃右に内野安打して一死満塁の絶好機をつかみ、小松原の中飛、つづく広田のスクイズ・バントが幸運な内野安打となり二点を奪い、さらに八回はリリーフの林から平井の遊失をきっかけに千葉の中堅越し二塁打、川上の中前安打とダメ押しの二点を追加、さらに九回にも小松原、広田の安打と大洋守備陣の混乱から一点を拾うなどまったく後半は巨人のワンサイドゲームに終わった。これにひきかえ大洋は七回木村保の左翼線二塁打、八回には安井の四球など無死で走者を出しながら別所に後続を阻まれ、さらに最終回二死後からこの日の当たり屋木村保がまたも左前安打を放ちさらに遊失もまぜてチャンスをつかんだが、後続なくとくに四番岩本の不振が目立った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする