韓国映画「SEOBOK／ソボク（原題：徐福）」

■韓国映画「SEOBOK／ソボク（原題：徐福）」　予告

2021年の韓国映画
君か、世界かー。
人類に永遠の命をもたらすクローン・ソボク。
彼を奪い合う争いの中、唯一、人として接し守り続ける男がいた。
互いのために宿命に抗う2人の運命とは―。

コン・ユ×パク・ボゴムが放つ、SFエンターテイメント！
“死ぬことのない”クローンと“死から逃れられない”男。
対極の定めを生きる2人が、互いのために宿命に抗い、
行き着くクライマックスに涙が止まらないー。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』など韓国映画界を代表するコン・ユ。
元情報局エージェントとしてハードなアクションを完璧にこなすと共に、
ソボクと出会って変化するギホンを演じ、トップスターの底力を見せつけている。



人類初のクローン・ソボク役には「青春の記録」など圧倒的な人気を誇るパク・ボゴム。
生まれて初めて実験室から出て、真の世界と出会ったソボクの天真爛漫な表情から
自身を狙う勢力に向ける鋭い目つきに至るまで、刻々と変わるソボクの感情を動物的な感覚で表現し、
これまで見たことのない強烈な姿を観客に披露している。



『建築学概論』のイ・ヨンジュ監督が9年の時を経てメガホンをとった2021年最大の話題作！
（Webより抜粋）

 

 

■韓国映画「SEOBOK／ソボク（原題：徐福）」

猛暑のなか、いよいよ1年越しの東京オリンピックが始まりました！
開会式の映像は、ドローンの素晴らしい技術に釘付けでしたが、
そんな中、この作品は映画館で観たいと思っていたので、早速観に行きました。

ソボクが放つ破壊力のシーンは大スクリーンで観ると迫力がありました。
コン・ユ＆パク・ボゴムさんに加え、お気に入り俳優のチョ・ウジンさんも出演していて
期待していた甲斐もあって、ソボクを巡る様々な陰謀には欠かせない存在に
チャン・ヨンナムさんやパク・ビョンウンさんも加わってとても面白かったです。

ウジンさんは『インサイダーズ／内部者たち』『鋼鉄の雨』『1987、ある闘いの真実』
『王宮の夜鬼』『麻薬王』など今まで観た作品ではどれも印象的なキャラクターで、
コン・ユさんとは「トッケビ ～君がくれた愛しい日々～」でも共演していて
「シカゴタイプライター」などコミカルな演技もセンスが絶妙です。
今回は、コミカルさは封印でしたが・・・。

パク・ボゴムくんが演じたソボクの設定が
「幹細胞複製と遺伝子操作で作られ、10年前に誕生した人類初のクローン人間。
普通の人間の２倍の速さで成長するが、細胞分裂を抑制する薬があれば永遠に生きられる。
生まれてからずっと実験室の中だけで生きてきた。
その細胞は人類に「不死」を与えるため、国家のみならず世界中から狙われることに・・・。」

そして、名前の由来が
「2500年前に始皇帝の命を受け不老不死の霊薬を探したといわれる
実在の秦の家臣「徐福（ソボク）」に因んでつけられた名前であり、
死を克服したい人類の象徴だという。
（Webより抜粋）

という設定のキャラクターなので、自分が存在する意味を疑問視しているところが
とても切なかったです。
余命宣告されたギホンは死ぬことが怖くて、「ソボクを助ければ自分も助かる」と
護衛を引き受けるのですが、不死のクローン人間ソボクは「死なないことが怖い」と言います。
真逆の二人が逃避行を続ける中でのシーンがグッとくるセリフが多くて、
ソボクがいろいろな疑問をギホンにぶつけるのですが、その答えに戸惑うばかりです。
この辺りがコン・ユさんが持つ魅力の人間的な温かさ＆優しさを感じました。
世の中を初めて歩き回ったソボクとギホンのシーンは、クスっと笑える場面も・・・。

「生命には終わりがあるから今生きていることにも意味がある」
「永遠に終わりがなかったら、人間は欲深いから破滅してしまう」
ほかにも映画の中で生死について語るセリフに、不死のソボクの辛さがわかるようでした。
とても良い映画でした。

■STORY

人類に永遠の命をもたらすクローン・ソボク。
彼を奪い合う争いの中、唯一、人として接し守り続ける男がいた。
互いのために宿命に抗う2人の運命とは―。

余命宣告を受けた元情報局エージェント・ギホン(コン・ユ)。
死を目前にし明日の生を渇望する彼に、 国家の極秘プロジェクトで誕生した
人類初のクローン・ソボク(パク・ボゴム)を護衛する任務が舞い込む。


だが、任務早々に襲撃を受け、なんとか逃げ抜くもギホンとソボクは2人だけになってしまう。




危機的な状況の中、2人は衝突を繰り返すも、徐々に心を通わせていく。



しかし、人類の救いにも、災いにもなり得るソボクを手に入れようと、
闇の組織の追跡は更に激しくなっていく・・・。