多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

NewZealandドライブ旅行(9) 500年前の氷河を歩く

2005-01-26 00:06:19 | New Zealand
New Zealandの2日目が明けた。

天気は昨日に続き薄曇。標高760m程の高地で夏にも拘わらず薄寒い。
ハーミテージホテルの食堂で朝食後、いよいよハイキングに出陣となる。
と言ってもどこへ行っていいのやら。ホテル近くにあるビジターセンターに行き、情報を得ることとした。

館内であたりをぶらぶらと、何か良いハイキングコースはないかと物色したが、今ひとつピンと来るコースが見つからない。ゆっくりトレッキングを楽しむのであれば、1日は最低必要なようだ。10分ほどどうしようか決めかねていたが、偶々日本人の初老のおばさん2人組の方々が話し掛け易い雰囲気であったので、思い切って尋ねてみることにした。海外に来て、自分から日本人に話しかけたことはこれまで記憶になかったが、何故か引き寄せられるような感じで声を掛けたのであった。

何と京都から来た方のようだった。話のアクセントですぐにそう分かる柔らかい、大阪弁とは違う関西弁だ。Hooker Valleyまでのコースを昨日歩いてきて時間的にも内容的にも手軽で良かった、と教えてくれた。Hooker Valleyを「フッカー谷」と言ったのも面白いのだが(何となく、ムーミン谷、と言う風な語調であった)そのアクセントの置き方、というかイントネーションというかが如何にも京都風で、それだけで、もう「はい、そういたします、そこに行ってみます!」という気持ちになってしまった。まさかこのようなところで京都弁を聞くとは夢にだに想像していなかったが、面白い巡り合わせであった。

本日のMt.Cockのハイキングに割り振った時間は4,5時間のみ。その後、今晩の目的地であるクイーンズタウンまで行くことになっている。後から考えると、全く無茶苦茶な日程、兎に角有名地をつまみ食いするのみの野暮な日程を組んでしまっていたのだ。当然最低2日や3日は滞在して自分が自然の一部になったと感じるまでは立ち去ってはいけない場所なのであったのだが....。

まあ、しかし、そのような状況も事前には知るべくもなく、取り敢えずは目的地に向かって出発!
ガイド本によると、「マウント・クックの稜線を見ながら、5百年前の氷河を味わう」とある。厳かな空気の中、いよいよ『New Zealandとの会話』が始まる。
一人のハイキングは聊か寂しいものがあるが、どのようなものとなるか。次第に、足取りにも元気が出てきた。