多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

ビンタン島: パッサ・オレオレ Part-1

2005-01-09 23:47:00 | Weblog
ビンタン島は10年ほど前に、シンガポール、インドネシア両政府の肝いりで島北部を一大リゾート地とすべく開発されたという。現在は我輩が宿泊したバンヤン・ツリーを含め、5,6のホテルや若干のゴルフ場があるだけであり、あまり街と言える場所もないようである。
どこへ行くにしてもフェリー乗り場からホテルの専用お迎え車に乗り、ホテルに連れて行かれる。
いったんホテルに入ってしまうと、軟禁状態?もう基本的には外に出られない仕組みになっており、如何に上質と言えどホテルに退屈すると、外にも手軽には行けず聊か刺激薄の時間となってしまう。

確かに、女性はエステ、男性(おじさん)はゴルフでもしないと、まとまった時間を消費する選択肢は限られてきてくる。忙しい現代人にはゆっくりしに来たのに、どうもゆっくりしきってしまう前に時間が惜しくなってしまうのだ。
今回はゴルフの予定も入れておらず当初はのんびりと過ごしたのであったが、段々刺激が足りなくなって来た。フェリーの時刻は夕方だが、早めにシンガポールに戻れないか、と我々おじさん二人とも思い始めた。あの都会の喧騒が妙に懐かしくなってしまっていたのだ。

ホテル側に聞くと、どのフェリー便も予約で一杯で変更は難しそうだ、ということであったが、まあ、ホテルに残っても、同じレストランで何度も食事するのももうつまらないか、ということでチェックアウトすることにした。 やはりゆっくりと流れる贅沢な時間に包まれても、落ち着かない哀しい性が馬脚を現したのだ。

車で送迎してくれたホテルの若いスタッフのお兄ちゃんが4WD車を駆けながら、フェリー乗り場の近くにレストランがあるから、寄るんならどうか、と言ってきた。ひとつ船を早く乗れるかもしれないから自分が言った時間にそこで待っていてくれれば良い、と言う。ただ、そのレストラン街からフェリー乗り場までは車の料金別料金で取るよ、と言っている。食べるところを紹介してもらい有り難い話のようでもあるが、何となく、ちょっと怪しい雰囲気もしなくもない。超高級ホテルのスタッフではあるが、こうやって個人的に送り迎えをやって小遣いでも稼いでいるのか?

連れられて降りたレストラン・お土産屋を含めたショッピングビレッジの名は「パッサ・オレオレ」というそうだ。なるほど、オレオレ詐欺で連れられてきた場所のようでもある。(現在はオレオレ、でなく、「振り込め詐欺」と改称したので、ここは「パッサ・フリコメ」に改名しなければならないか!--- なんか東海林さだお風文章になってきた。ガハハ。)