フィリピンは決まった観光地しかないと思われがちですが、隠れ秘境のような観光地が点在します。
マニラからおよそ2時間半くらいで到達出来るまんまるな火口湖『ティクブ湖』機会があればぜひ
訪れることをお勧めする。
ティクブ湖、ティオン・ケソン
ティクブ湖はマレプニョ山の麓にある面積48.34ヘクタールの円形の内陸火口湖で、フィリピンの
ケソン州ティアオンのバランガイ・アユサンIとサンペドロに接している。
近くにある川の滝を利用した屋外レストラン
リゾート内はカラバオ(水牛)のひく馬車で施設内を見て回れる。
ティクブ湖は、マグマ水蒸気噴火または地下水と地表下のマグマの相互作用によってできたマールまたは低位置火山(死火山)である。
約15km(9.3 mi)離れたラグナ州サン・パブロ市の7つの湖と同様、南西ルソン火山地帯に位置する単成火山のひとつと言われる。
フィリピン 注:マグマ水蒸気噴火は、マグマと海、湖、地下水などの外部水域との直接的な相互作用によって引き起こされる火山噴火である。
マグマ内に溶け込んだ揮発性物質によって駆動されるマグマ噴火や、マグマと水との間で間接的な相互作用(熱伝達など)を伴う水蒸気噴火とは異なる。
以前は湖にワニが生息していたとも語り継がれている。また、その居住地では湖に天然ガスがあると信じられていた。
ティクブ湖の伝説
ティクブ湖には、山や低い火山から流れ込む水であるというこの湖の自然科学的な研究以外に、ティクブ湖の起源にまつわる伝承や伝説がある。
ある日、老夫婦が子供に恵まれるようにと神に祈ると、神は老夫婦に子供が生まれることを告げたが、その子供には家の外に出ることも、地面に足をつくことさえも許さない。
ある日、老夫婦が日常生活のために家を出ようとしたとき、その娘さんへ結婚を申し込もうと、求婚者が友人を連れて老夫婦の家にやって来た。
求婚者の友人たちは彼をあざけり、「どうして、彼女を家から出さえさせられないんだ」と言った。
求婚者が美しい乙女に近づくと、乙女は枕カバーに刺繍を縫っているのに気づいた。
「話しかけると、乙女は「今日は無理です。この作品は今日の午後に完成する予定です。母が刺繍を注文した婦人に届けてくれます。
もし未完成のまま家に帰ったら、母は私を許さないでしょう」。
求婚者は黙って乙女の様子を見ていたが、乙女がすでに刺繍の作品を完成させ、さらに長い糸を手に入れたのを見て、彼は針を窓際に置いた。
その針が地面に落ちた。
乙女は地面に落ちた針に不可解な反応を示し、その針を取ってくるよう求婚者に頼んだ。
求婚者は幸運にも針を見つけると、家の外にいた乙女に近づき、玄関まで来て針を取るよう促した。
少女は何も考えず、彼の言うとおりに腕を伸ばし、足はドアの内側に残した。
しかし男は後ずさりした。
「さあ、一歩下がって」と彼は言った。彼女はその通りにした。彼はまた後ずさりし、彼女はもう一歩階段を下りなければならなかった。
そうすると、かすかな地鳴りが聞こえてきた。
しかし、その足が地面に着くやいなや、水が勢いよく流れ落ちてきて、二人と家全体を覆い尽くした。
物音を聞きつけた両親もやってきたが、彼らも水に沈んでいった。
神々は乙女が外へ出た罰として、再度彼らに命を与え、4人をワニに変えた。
ワニ伝説はそのためだと言われている。
ティコブ湖のワニは昔から飼いならされていて、一時は浜辺ではしゃぐ子供たちと遊んでいたこともあった。
また、漁師たちが湖で手漕ぎ漁をすると、ワニは船の周りを泳ぎ回り、人間に危害を加えることはなかった。
今日、湖は地元政府と地域社会、漁業・水生資源局の協力によって整備され、開発が進められている。
ティクブ湖への行き方は
ティクブ湖に行くには多くの交通機関を利用することができる。
マニラ首都圏から行く場合、ルセナ/タグカワヤン/グアナヤンガンの看板のあるバスに乗り、ティアオン・プロパール・バヤンで降り、
ここからティクブ湖に行くトライシクルを借りることができる。
もしくは、Alabang / LRT Buendia / San Pabloの看板のあるバスに乗り、Taiong Proper Bayanで降り、
ここからティクブ湖へ行くトライシクルを借りることもできる。
湖の周りを散歩したり、魚のつかみ取りをしたり、写真やビデオを撮ったりと、いろいろな楽しみ方があります。
注意:地元民は、ティクブ湖が他の湖とつながっていると信じている人々多く、その話題には絶対に触れてはいけない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます