ビクトル・ユーゴは一八三○年の革命戦争の真最中で
銃砲弾の飛んでくるその直下の部屋に於いて、
扉をとざして外へ逃げられないように、
誰(たれ)からも誘惑されないようにして
熱心に著作に従事したのが名作 「 ノートルダム 」 であるという。
どんな時にでも心を散乱せしめるようなものは
大業(たいぎょう)をなすことはできないのである。
一念集中の力は一大磁石の如(ごと)きものである。
次第次第に周囲のものをひきよせて、
そして遂(つい)に偉大なる仕事を成就するのである。
『 生長の家 』 誌 昭和二十四年七月号
「 困難の受け方に就いて 」 二十五日の法語 谷口雅春先生