吾らは苟(いやしく)も言葉を語るならば、善き言葉を語らなければならない。苟も言葉を語るならば誰かを幸福にする言葉を語らなければならない。
人を傷け、人を悲しませ、人を憤(いか)らしめるような言葉を語ってはならない。人を軽蔑(けいべつ)する言葉を語ってはならない。怒気を含んだ言葉を語ってはならない。
「世の中に軽蔑さるべきものは存在しないのである。唯、軽蔑すると云う心のほかには。」と知恵の言葉に書かれているのである。
吾等が唯、優しき言葉、愛の言葉のみを語るとき、其処(そこ)に天国が実現するのである。
『 生長の家 』 昭和二十五年 九月号 三日の法語 谷口雅春先生