たかぎなおこ「マラソン1年生」「マラソン2年生」

            

 著者の本は以前、「ひとりたび2年生」と「愛しのローカルごはん旅」を読んでいて、引越時の大量処分でも生き残ったお気に入りのものでした。実況漫画といえばいいのか、自分が体験する旅行、食事などを漫画で綴っていくものです。凄く面白いです。お奨めです。

 最近、「マラソン2年生」が比較的大きく取り上げられたのでこのシリーズを知りました。へぇこの人も走ってるんだ。

 内容はおそらく多くのジョギングを始めた人と同様の展開です。運動不足を感じている中でふと走ってみるかと思い付き、おそるおそる始めて、辛いながらも運動後の爽快感を感じる。そこでちょっとずつ継続。シューズやウエアなどに拘って形からも入ってみる。一応暫く走り続けていると自然と距離が伸びていき・・・ちょっと、おい、もしかして10kmとか走れたりして・・・。持久力系が苦手だった自分が10km走れた時の感激は忘れられません。

 「1年生」では1年と経たないうちに10km走、ハーフ、ホノルルでのフルマラソンへと繋がっていきます。「2年生」ではトレイルランなどの新しい練習法や新しい仲間との出会いなど最終的にはヨロン島での2度目のフルマラソンです。そういったラン生活やレースの模様、レース前後の旅先での楽しみなどが描かれます。走らない人には分からないと思いますが走る人には楽しいストーリーです。

 ナイキのスポーツキットという距離や時間を測定する腕時計の進化したようなものがあること(早速注文してしまった)など最近の情報も知ることができました。


 また、この本とは関係ありませんが、「キョリ測」という地図上の周回距離を測ることのできるサイトがあることも知りました。これは便利です。これまで紐状のモノサシで距離を推定していたものがバッチリ測れます。

 鶴見川・矢上川も土手や空き地の整備が進んでいて、めざせ多摩川の雰囲気が出て来ています。走っていると脳の中が混濁してきて見慣れた景色が別のものに見えたりします。川面が鏡のように背景を映して、その上を水鳥がスイスイ泳ぐ景色は本当にキレイです。学生がボートの練習をしています。アメリカ東海岸のチャールズ河の脇を走れる村上春樹を羨ましく思ったものですが、日本だって見様によってはなかなか美しい景色があると再評価です。

 ただ、久しぶりのランなので当分は無理せずにゆっくりです。始めは1kmを6分30~45秒平均でバタバタ走っていて、自然と昔のように5分台で走るようになるとでも思っていたのですが、一向に速くなりません。距離もすぐに10kmと思っていたのですが、8kmくらいでバテてしまいます。本格的(?)な取り組みは10年弱ぶり、体力も落ちています。あせらず地道にランしたいと思います。





            




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