山本文緒『自転しながら公転する』




 山本文緒の『自転しながら公転する』、再読です。初読の時は単行本で再読はデジタルに変えることが多くなって重複(無駄)が増えていますが、kindleの便利さに慣れてしまったので仕方ありません。

 再読はストーリーを追うよりも各シーンをじっくり味わえるのでこういう面白く切ない物語はちょっと堪りません。32歳の都、30歳の貫一とは随分違う環境にいますが心が揺さぶられ続けます。

 2020年の発刊の翌年に急逝した作者のまさに白鳥の歌です。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 川上未映子『... 「せいの農園... »