ピンク・マルティーニ&由紀さおり「1969」

             

 先日、横浜のタワーレコードに行った際、アメリカのジャズバンドと由紀さおりがコラボしたアルバムがアメリカ、ヨーロッパでヒットしていて、コンサートも大盛況と大きく取り上げられていたので「1969」というアルバムを試聴してみました。
 「ブルーライト・ヨコハマ」、バックバンドはボサノバ風に演奏しているのですが、由紀さおりの歌唱は、以前から聴き慣れている歌謡曲そのものです。ジャズでもボサノバでもなく昭和、そこが何ともよくて聞き惚れました。「夜明けのスキャット」なども聞いていいなあとという印象を持ちました。

 一旦帰宅して、YouTubeで動画を見てみると、馬車道あたりの映像とブルーライトヨコハマがばっちり合っていて魅了されました。これはいい。改めてショップに出向き(特設コーナーはなくなっていましたが)、「1969」を購入しました。ジャケット写真もイカしています。

 で、聴いてみたのですが、あれ???、何か変です。ジャケットを改めて見てみると「夕月」というスローテンポの曲です。タワーレコードで試聴した時は、1曲目は「ブルーライトヨコハマ」だったけど・・・調べてみると、輸入盤の1曲目は「夕月」なのですが、日本盤は1曲目と6曲目の「ブルーライト・ヨコハマ」を入れ替えていました(どっちがオリジナルなのか知りませんが)。輸入盤1500円、国内盤3000円で、歌は全て日本語だし、迷わず輸入盤にしたのですが・・・これは、1曲目に「ブルーライト」の方が断然いいです。雰囲気が全く違う。選ぶべきは国内盤でした・・・ちゃんと注記してくれないと・・・(涙)。

 ブルーライト、スキャット以外の曲はいいものもあれば、それ程心惹かれないものもという感じです。アルバム全体の出来では傑作とはいえないのですが、「ブルーライト・ヨコハマ」の衝撃が大きくて(由紀さおりがオリジナルと勘違いしていたのですが、いしだあゆみの曲でした)、何ともいえない魅力あるディスクに仕上がっています。国内盤だったらよかったのですが。


〔国内盤の曲順〕

1.ブルー・ライト・ヨコハマ(いしだあゆみ)
2.真夜中のボサ・ノバ (ヒデとロザンナ)
3.さらば夏の日(フランシス・レイ)
4.パフ(ピーター・ポール&マリー)
5.いいじゃないの幸せならば(佐良直美)
6.夕月(黛ジュン)
7.夜明けのスキャット(由紀さおり)
8.マシュケナダ(アルトラッド・ジルベルト)
9.イズ・ザット・オール・ゼア・イズ?(ペギー・リー)
10.私もあなたと泣いていい? (兼田みえ子)
11.わすれたいのに(モコ・ビーバー・オリーブ)
12.季節の足音


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