「英国王のスピーチ」

              

 今年のアカデミー賞を「ソーシャル・ネットワーク」と競っている話題作「英国王のスピーチ」を観に行きました。初日でもネット予約なら大丈夫、便利です。いつもの新高島の109シネマズ、15時45分の回だったのですが、放送で満席とアナウンスされていました。最近は、公開2日目の日曜日の第1回目に観ることが多いのですが、比較的ガラガラが多くて大丈夫なんだろうかと心配していました。満席は久しぶりです。

 エリザベス女王のお父さんであるジョージ6世、父の死後、兄が王に即位したのですが、例の王冠をかけた恋で辞任(軽い男とアバズレ女のどうしようもない恋愛と描かれていて驚きです)。次男の彼に王位が回ってきました。しかし、子供のころからの吃音に悩まされていて言葉がなかなか出ない。風変わりな心療士と悪戦苦闘しながら治療、トレーニングを重ねるけどなかなか成果が表れない。絶望して自暴自棄となりながらも忍耐強く訓練を続ける。そんな中、第2次世界大戦が勃発、ドイツとの開戦の日、国民に向けた世紀のスピーチが始まる・・・。

 心が震えました。感動です。こんなドラマがあったとは。「ソーシャル・ネットワーク」同様の事実ベース+αですが、内容・出来の良さが違います。まだ2月ですが今年のナンバー1確定でしょう。歴史に残る名作になると思います。重いテーマですが、ユーモアも交えて飽きさせません。

 音楽はモーツアルトのフィガロの結婚序曲、クラリネット協奏曲やベートーヴェンの交響曲第7番2楽章が劇的、効果的に使われます。重厚な映画に名曲がマッチして印象的です。


             




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