ピンク・フロイド「ザ・ウォール 2011最新リマスタリング」

             

 待ちに待ったピンク・フロイド「ザ・ウォール」の最新リマスタリングです。1979年の作品なので30年以上を経過して音が生まれ変わりました。

 (若干期待していた)ビートルズ・リマスターのようなパーツを磨いて音を組み合わせ直した再創造ではなくて、音響面での最新処理といった印象です。音が非常にクリアになってふくよかになりました。音響バランスはオリジナルをほとんど弄っていないので聴こえ方はほとんど変わりません。名作すぎて変えにくい、変えられないということでしょう。これも正しいやり方です。

 それでもウォーターズの絶唱、ギルモアのうねるギター、メイスンの重低音のドラム、どれも凄すぎます。加えてアルバム中の至る所に仕掛けられた効果音、叫びのリアル感です。音楽で世界の壁、閉塞感をぶち壊す。それが成功した。

 この永遠の名作をこれからは素晴らしい音で聴き続けることができます。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 「第69期将... 「SUPER... »