リリー・フランキー「東京タワー」


 ベストセラーとなっているリリー・フランキー氏の「東京タワー」です。私の母親も小倉出身ということもあり書店で絶賛してる手書きPOPにつられて手に取りました。

 やられました。大袈裟に言うと慟哭の感動作です。ストーリーの詳細を書くのは省略しますが、時代、環境は違えども、変わらぬ母親の子供に対する愛情です。私も最近家族に不幸があったので余計に感情移入して読了しました。
 数々のエピソードは、人により共感度、擬似体験度は違うと思いますが、まるで自分のこと、自分の家族のことを書いたのではないかと思える箇所があります。私は冒頭の漬物のエピソードで、これって我が家だけのことじゃなかったんだという驚きがありました。それから、東京って意外と美しい街なんだと認識する表記などは田舎から東京に出てきた人間に共通のものかもしれません。

 自分の子供に愛情を注ぐ人は多いと思いますが、ママンキーのように他人に対してもここまで面倒を見る、尽くすのが好きなお母さんという存在は偉大です。人間っていいなあと思えます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 最近といってもこの1~2ヵ月に久しぶりに何枚かクラシック音楽の新譜を鑑賞しました。

・ティーレマン/ウィーン国立歌劇場「ワーグナー パルジファル」
・アバド/マーラーCO「モーツァルト 魔笛」
・ヴァント/ミュンヘンフィル「ブルックナー 交響曲第8番 他」
・ショルティ/ウィーンフィル「ライブ・イン・ジャパン1994」(DVD)
・ノリントン/シュトッツガルト放送響「ブラームス 交響曲第1番~第4番」(DVD)

 念の為、どれも2度は聴いたのですが、あまりピンときませんでした。その中では、ショルティのライブとヴァントの未完成は楽しめました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 関西グルメの続きです。今度は神戸に行く機会があり、本場(近くの)明石焼きを何軒かで食べてみました。ご存知でない方もいるかもしれませんが、見た目はたこ焼きですが、具はもっと卵が多くて、ソースなどのタレはなし、そのままをだし汁に付けて食べます。
 元町にある「蛸の壷」、「たちばな」で食べましたが、知っていた明石焼きの延長で、さっぱりと美味しかったのですがそれ以上ではありませんでした。
 また、神戸牛ステーキで有名(ZAGATサーベイの神戸のステーキ部門1位)な「レストラン みやす」でランチのステーキを食べましたが、これも驚くような美味しさは感じられませんでした。6500円のランチでは実力は分からないということでしょうか。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 「くれおーる... バーンスタイ... »