坂戸佐兵衛/旅井とり「めしばな刑事タチバナ」①~④

             

 これはB級グルメの好き嫌い、こだわり、思い出をこれでもかと語る漫画です。一応、主人公の立花刑事を始めとした刑事モノの設定はあるのですが、それは殆んど関係なく、立花刑事、警察署の上司、同僚や容疑者がひたすらB級グルメについてウンチクを傾けるというものです。

 牛丼(吉野家、松屋、すき家、牛丼太郎、東京チカラめし)、インスタントラーメン(サッポロ一番、チャルメラ、出前一丁)、立ち食いそば(富士そば、小諸そば)、カップ焼きそば(UFO、ベヤング、一平ちゃん)、天下一品、餃子の王将などメジャーな食べ物から、少しマイナーなメニュー、ローカルフードまで立花が博識を披露し、その中で一番好きなのはこれだと断定、それに対してライバルの上司や容疑者が反論したりといった展開になっています。

 漫画としては単純で絵も上手くないですが、B級グルメの店やメニューや過去のレアアイテムなどへの滅茶苦茶細かいこだわりを大袈裟に披露するのが面白いです。おそらく多くの読者は私が好きなのはコレですと立花に同意あるいは反論しながら読んでいるのだと思います。

 B級漫画ですが、こういうのも楽しいです。


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