「シャトー・コス・デストゥルネル」(1995年)


 勢いで未飲のスーパーセカンドであるコス・デストゥルネル1995年を注文してしまいました。

 いわゆるスーパーセカンド3ワインのうち、ピションラランドは15年前の個人的第一次ワインブームの時に好んでいて何本か飲みました。ただ、最近のピションラランドは値段が他の同格ワインと比較してかなり安く、何となく市場価格が実力を反映しているようで避けています。レオヴィルラスカーズは先週空けました。
 コスについては超長期熟成の印象が強くて我々が飲めるワインというイメージがありませんでした。それが数ヵ月前にセカンドワインの「レ・パゴ・ド・コス」を飲んだところ意外と飲み易く好みのタイプだったので見直していたところです。

 「REDBOX」のホームページを眺めていたところ、ヴィンテージのよい1995年のコスが売られていたのでラスカーズ勢いついでに思い切ってみたものです。R・パーカーの
「格別に力強いが近づきやすい1995年のコス・デス・トゥルネルは、筋肉質で内向的な1996年に比べると、セクシーで享楽的である。」というコメントにも惹かれました。
 17周年記念特価で通常22,000円のところ13%オフで19,240円です。パーカーポイントは95点。

 香りは果実味が濃いですが広がりがある訳ではなく落ち着いたものです。

 味わいは思いのほか軽くまろやかです。喉をすぎると酸味が口の中に広がります。始めは喉に引っかかる柔らかな刺激なのですがふた口目から苦味、甘みが残ります。この余韻と酔いとが徐々に快感になります。あぁこれがボルドーワインだなあと思わせます。

 2杯目。やはりまろやかです。これが15年経過しているワインでしょうか。正直もう少し凝縮感が欲しい感じがしますが、じゃあそれはどういう味わいかというと未経験なので想像の世界です。R・パーカーもこのワインを「著しい強さ、フルボディ」と書いているのでワインの熟成とはこういうものなのかもしれません。他のボルドーと異なりメルロー40%なのでもう少しタイプの異なるワインかと思っていましたが意外とボルドー王道風です。

 3杯目。安定した香り、味わい。やっぱり、まろやか。これで満足すべきなんでしょうね。美味しく酔えました。

 2万円でこのくらいだなあと確認できました。こんなワイン飲んだことないという感動、圧倒的な凝縮感、「神の雫」であるようなお花畑へのトリップ、こういう頂上ワインにはもう少しお金がかかりそうです。高品質の「リシュブール」とかどこかで飲んでみたほうがいいのかなあ・・・などなど考えながら最後の1杯を空けました。


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