憧憬、大艦巨砲主義w

盆栽RF900R 営農機セロー250 奥様号レブル250

GOLDWING’88

2006-03-11 23:09:28 | その他のバイク
あ、良く考えてみたら、この子も2台目だ。初台は、確か、GSX-Rあたりと同時期だったかなぁ?
この初台も、マシンそのものの写真は、ない。poitaママとpoitaパパが跨っている写真がイチマイあるだけだ。なつかしー。

GOLDWING(以下GL)もいいマシンだ。乗用車になぞらえて語るインプレも頻繁に見かけるが、そんなのは、GLに失礼な、駄文だと思う。
挙げればキリのない快適装備・艤装が、クルマのそれに近いだけで、この子は立派なスポーツクルーザーだ。

このマシンの外観が、実際、乗用車を連想させる、バイクとしては巨大ともいえる艤装を持っているので、相対的に美点として光るのは運動性能だ。
V2エンジンの大型クルーザーや、中量級ネイキッド達は、運動性能ではコイツにかなわないと確信する。

経験的に、かなり込み入った峠道でも、積極的にリヤにトラクションを掛け、振り回す印象で切り返していくことで、かなりの運動性能を発揮する。ポンプで加圧できるリアサスのセッティングも、乗り味激変レベルの貢献をする。

また、このバイクの、「操る愉しみ」がことのほか気持ちイイのだ。
自分自身が、マスの集中していない巨大な質量を大きく振り回して、それなりのペースでコーナーをクリアすることのできる、達成感とも形容しがたい快感は他に類を見ない。このバイクのオーナーだけの愉しみだ。

昔、モーサイ誌の企画で4本のパイロンの周りを8の字で回る「トライカーナ」の企画で、フロントを切れ込ませ(私、コレ、できないッス)中型レプリカより好タイムを刻むGLを目の当たりにしたことがある。
ライダーのウデマエは推して知るべし、ではあるが、シロウトレベルであってもウデだけでタイムは出せない。

ワルキューレはこの部分で、剛性を優先した設計で、振り回しの「スナオ感」は大分劣ると思う。GLより遥かに締め上げられている印象で、狙っているシチュエーションの枠がハイウエイに大きく振られていると思う。

ポジションは、ややシートの高いアメリカンバイクといったところで、瞑目すれば、完全なアメリカンバイクポジションだ。
ただ、フットレストだけがF6シリンダーがジャマして、ネイキッドジャンルの位置設定で、GLらしい部分だ。コレが前述の運動性に大きく貢献しているとも、思う。

高い視点から、周囲を見晴らしながら、大きな艤装に包まれてのクルージングはつまらないほど快適だが、アクセルを開ければ結構、イケルのだ。

160K近辺までイクと後方から押される風圧によって、快適性はゼロに近くまで相殺される。が、この2台目の北米仕様車は、炎の揺らぎが天に伸びる様に回転を上げ220Kくらいまでイケたと思う。
ただ、この域では艤装が空気に操られて、自由にはならないし、トルクラインも大きく下ってきて、面白くないし、危険でもある。
インテグラルタイプのブレーキは良く効くので、止まるには止まりますが。

この、北米仕様はクルーズコントローラーは140Kくらいまで使えた。
登り勾配で、妙な加速感覚が発生するのは、不思議な感覚だった。
130K固定は、何度も死にそうになったので、あまりおススメできませんが。
逆に、当時の国内仕様の約90K固定は、低すぎて全く使えない装備だった。

ホカにも色々ありますが、なんせ、いいバイクです。GL1500。
このカテゴリーのパイオニアであり、設計者の搾り出すような知恵がアチコチから感じられる、名車と思う。
オヤジだけじゃなくて、「インチキミニGL1500風味の250スクーター」オーナーの、若者に乗って欲しい。

びしっとスーツで決めた身長185CMのパツキン青い目のキューティ鈴木って感じかしら?

おぉっ!なんかカッコヨサゲ。
パイルドライバーとSTFセットでひとつオーダー! オイラをシメてぇっ!
そっちの趣味かよ。おい。
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白昼夢。

2006-03-11 01:18:22 | バイク四方山
以前にも書いたが、夢を見る。正確にはフラッシュバックといった感じだろうか。
ほとんどが、社用で乗用車を運転している時が多いが、オフィスでパソに向かっている時も少なくない。

・・・。

深く息を吸い込みながら、バックミラーで右後方を確認しつつ、ヒトイキにクラッチレバーを握り、左足親指付け根に感じるペダルを、思い切り、1/8音符で、2回ケリ下げる。

クラッチレバーをリリースしながら、手のひらを正面に向けるようにアクセルを振り絞る!

前方の乗用車の群れが、即、迫る。走行車線と追い越し車線を区分するライン上に、自車が入るスペースを確認しつつ、さらにアクセルを振り絞り、その先の車の群れにラインを探る。シフトUP。

普段は「風」としてしか認識していない大気が、ロケⅢから自分の体を後方へ振り払おうと圧力を掛ける。膝を締め付け、脇を絞り、フライスクリーンの陰にアゴを隠して、戻したくなるアクセルをさらに絞り込む。

視野は、狭窄し、強く意識していないと、視線を絞り込む先以外は、何も理解できなくなる。
さらに意識を集中し、自車の滑り込むラインに視線を移しつつ、この刹那にバックミラーを確認し、大きく飛び込む。瞬間に視界が開け、アクセルが、やや、戻されたことに気づき、また、思い切り絞り込む。エンジンの音も、大気を自分が貫く音と混じってやや、混濁する。

自分とロケⅢの大きな質量が、エンジンの持つ力の限界までその速度を上げていく。普段は全く意識しない高速道路のゆるいカーブまでもが、渾身の荷重移動を必要にさせる。アクセルを戻す安心感を押し込めながら、また、少し戻されたアクセルに気付き、振り絞る。車体がフルバンクしているように錯覚するほどの荷重移動だ。

ゆるいカーブが終わりかけた時、シフトペダルをトップにケリ込み、さらに意識を振り絞る。
自分のスイッチが切れ、ため息が付きたくなるまで、このストイックな集中作業は続く。5分の時も、60分の時もある。

この夢は、オレの胸を締め付け、誘い続ける。オレの魂はこの夢に囚われてしまっている。
オレの魂を縛り続けているのは、路上に棲む悪魔か、天使か、それともやはり、ソコには何もいないのか。

オレは、何者なのか。どこへ行こうとしているのか。
願わくば、自分の生に立ち向かう真摯な生き様が、そこに存在していて欲しい。
コメント (5)
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