憧憬、大艦巨砲主義w

盆栽RF900R 営農機セロー250 奥様号レブル250

白昼夢。

2006-03-11 01:18:22 | バイク四方山
以前にも書いたが、夢を見る。正確にはフラッシュバックといった感じだろうか。
ほとんどが、社用で乗用車を運転している時が多いが、オフィスでパソに向かっている時も少なくない。

・・・。

深く息を吸い込みながら、バックミラーで右後方を確認しつつ、ヒトイキにクラッチレバーを握り、左足親指付け根に感じるペダルを、思い切り、1/8音符で、2回ケリ下げる。

クラッチレバーをリリースしながら、手のひらを正面に向けるようにアクセルを振り絞る!

前方の乗用車の群れが、即、迫る。走行車線と追い越し車線を区分するライン上に、自車が入るスペースを確認しつつ、さらにアクセルを振り絞り、その先の車の群れにラインを探る。シフトUP。

普段は「風」としてしか認識していない大気が、ロケⅢから自分の体を後方へ振り払おうと圧力を掛ける。膝を締め付け、脇を絞り、フライスクリーンの陰にアゴを隠して、戻したくなるアクセルをさらに絞り込む。

視野は、狭窄し、強く意識していないと、視線を絞り込む先以外は、何も理解できなくなる。
さらに意識を集中し、自車の滑り込むラインに視線を移しつつ、この刹那にバックミラーを確認し、大きく飛び込む。瞬間に視界が開け、アクセルが、やや、戻されたことに気づき、また、思い切り絞り込む。エンジンの音も、大気を自分が貫く音と混じってやや、混濁する。

自分とロケⅢの大きな質量が、エンジンの持つ力の限界までその速度を上げていく。普段は全く意識しない高速道路のゆるいカーブまでもが、渾身の荷重移動を必要にさせる。アクセルを戻す安心感を押し込めながら、また、少し戻されたアクセルに気付き、振り絞る。車体がフルバンクしているように錯覚するほどの荷重移動だ。

ゆるいカーブが終わりかけた時、シフトペダルをトップにケリ込み、さらに意識を振り絞る。
自分のスイッチが切れ、ため息が付きたくなるまで、このストイックな集中作業は続く。5分の時も、60分の時もある。

この夢は、オレの胸を締め付け、誘い続ける。オレの魂はこの夢に囚われてしまっている。
オレの魂を縛り続けているのは、路上に棲む悪魔か、天使か、それともやはり、ソコには何もいないのか。

オレは、何者なのか。どこへ行こうとしているのか。
願わくば、自分の生に立ち向かう真摯な生き様が、そこに存在していて欲しい。

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5 コメント

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Unknown (ミオ)
2006-03-11 11:04:36
ん~・・・

なかなかの詩人ですね~
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Unknown (かっちゃん)
2006-03-11 12:23:01
読んでいて心地がよいです。

バイク乗りじゃないと理解出来ないと思いますが。
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Unknown (poita)
2006-03-11 21:51:21
ま、ジブンのブログですから、云いたい放題、で。。。
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Unknown (elimi)
2006-03-11 23:54:50
poitaさんに渾身の荷重移動って要るんですか?

あっ、失礼しました。せっかく夢の中だったのに。でも流れるような表現。あっぱれ。
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Unknown (poita)
2006-03-12 00:09:32
放っといてくださいっ(笑)!
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