ORGANIC STONE

私達は地球を構成する生命を持った石に過ぎないのですから。

西の金星、地平線の火星:Love Lust Faith + Dreams(2013)/30 Seconds To Mars

2013-08-03 18:57:36 | 音楽:オルタナティヴ、プリーズ!
Love Lust Faith + Dreams(2013)/30 Seconds To Mars

8月の来日公演は迷ってるうちに売り切れた、俳優ジャレッド・レト率いるサーティー・セカンズ・トゥー・マーズの4枚目のアルバム。前作は文字通り嬉しいサプライズだった。今までの彼らの路線を踏襲しつつも隅々まで驚きに溢れる完成されたアルバム、30STMの最高傑作と呼べるアルバムだった。この新作は前作で完成された緻密で大胆な世界観とサウンドを引き継ぎつつも前作以上にアルバムとしての1曲1曲の完成度が高い。U2のThe Joshua Treeのような、ユーフォリックな新しい次の次元へと続く新30STMを予感させる。前作、今作ともにプロデューサーはスティーヴ・リリーホワイト。U2っぽさを感じるのもそのせいか?

彼らを好きになれるかどうかは音楽性と彼らのポリティクスにあると思う。ファンとの密接な連帯を好み、恥ずかしいほど直球の理想主義を感じさせる彼らの世界観は独特だ。PVや言動でいくら悪い子ぶってみても「戦う」「信頼」「連帯」「犠牲」「救われる」といったキーワードの散見されるサウンドは意識の高いハリウッド大作的熱血理想主義が見え隠れする。しかしそんなことはどうでもいいんだ、彼らの完成度の高いアートロック(この定義も曖昧だが)は30STMとは聞くだけではなくビジュアル、ポリティクス、思想含めたパッケージで30STMブランドなんである。

このアルバムはコンセプトアルバムで4つの章に分かれる。そのため全体の流れが計算されていてアルバムを通して聴くのが一番良い。普段なら好きな曲だけ聞いてしまうのだが、このアルバムはアルバム全体を繰り返し聴いている。それでも飽きない完成度なのである。特に最初の章LOVEの3曲の流れは見事。また、以前より明らかにビジュアルを意識した音になっていると思う。まるでサントラを聴いているような、映画の1シーンを彷彿とさせるサウンド。特にボーカルの入っていない部分は何度聞いてもはっとするほど視覚的。"Pyres of Varanasi""Depuis Le Début"といった視覚的な曲は今まで30STMを聞いたことのない人にも是非聞いてほしい、30STMってこんな音?って目から鱗落ちるはずである。

ジャレッドは立派なアラフォーである、しかし検索の予想ワードに「jared leto why so young ジャレッドはなぜ若く見える」が表示されるくらい若々しく美しい。しかしジャレッドよりも兄でドラマーのシャノンの方が断然男前なのである。男前、とはこのような男を指すのだなあ、とUP IN THE AIRのPVを見てつくづく思った次第である。男だったらセレブ女優に大人気のジャレッドに生まれたかったって?いいや匂ってくるような男前のシャノンに生まれたかったと切に願うわたくしであった。

PV長過ぎる!でもシャノンかっけえええ


シャノン様どのくらい男前かっていうとこのくらい↓

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