
最近ちまたをお騒がせしている調査捕鯨問題。昨日も環境団体シー・シェパードが捕鯨船側に「銃撃された」と公表し、なんだか騒々しいなあとギモンに思った方も多いかと思います。政府の調査船が銃撃するわきゃないだろうが何考えてるんだこいつら、と思ったあなた。このシー・シェパードは過激派環境団体で、環境関連団体からも問題視されています。が、とにかく日本政府の行っている調査捕鯨を一刻も早く止めさせたい一心での行為なのは理解してあげたい気もします。
調査捕鯨のなにが問題なのか、私なりにまとめて見ました。
(参考:国際捕鯨委員会、日本捕鯨委員会&水産庁、グリーンピース・ジャパン各サイト)
1:調査捕鯨ってなんなのか。
資源としての鯨を、科学的に調査するために捕獲、検証するための捕鯨です。水産庁が担当、今回日本の調査捕鯨は南極海(公海、国際捕鯨委員会により「鯨類保護区」に指定)で行われ、主にミンククジラ等1000頭近く捕獲、調査します。国際捕鯨委員会は現在、鯨が減ってるのかどうかよく判らないから念のため商業捕鯨を一時的に凍結するという「商業捕鯨モラトリアム」を決議。それに反対する一部加盟国(ノルウェー、アイスランド等)は非難を受けながらも独自に自国の海での商業捕鯨を行っています。日本にはそれほどの根性(笑)はなく、商業捕鯨は一時停止しています。が、調査のための捕鯨は正当な理由と適切な方法で各加盟国独自に枠を決め、行う事が出来ると日本は解釈しています。
2:調査捕鯨のなにが問題なのか。
問題点は主に、今回の調査捕鯨に正当性があるのか、ということ。また、わざわざ反捕鯨国を刺激するかのごとく南極海という公海上で行われていることも問題の一つ。
<日本水産庁の見解>
・鯨数の実体や海洋生態系に及ぼす鯨の役割を調べるために調査捕鯨は必要。
・沢山の個体を調べないと科学的統計がとれない。
・世界的な食料事情を考えると、貴重な海洋資源となりうる鯨の調査は必要不可欠。
・「商業捕鯨モラトリアム」と「南極海鯨類保護区」には科学的根拠がない。
・「鯨は知的生物」「野生動物を殺す事は野蛮」など、反捕鯨国の主張は感情的で、科学的根拠がない。
<グリーンピース・ジャパンの見解>
・調査は必要だが、調査と言って野生動物を年間1000頭殺す事は不自然である。調査捕鯨の名を借りた商業捕鯨である。
・年間国内食物消費量の3分の1を廃棄している国に「世界的な食料事情を考えて」という理屈で毎年5億円の税金を使い鯨調査をすることは矛盾している。しかも国際捕鯨委員会に日本に好意的な途上国を加盟させるために980億円の途上国援助金を投入している。
・感情論に流されているのは日本政府ではないか。それだけの税金を使い、捕鯨を続けることが理にかなった政策とは思えないし、日本国民に鯨食への執着はない。
さて、この見解を読む限り、基本は「鯨を食うことが将来必要か?」ということでしょう。つまり捕鯨を念頭に置いた、海洋資源としての鯨の調査はどれほど重要なのかと言う疑問でもあります。伝統としての捕鯨権を先住民に与えることは別として、費用対効果(捕鯨を再開するために係る費用いままで980億円以上)を考えると明らかに無駄ではないでしょうか。
ただ、この調査捕鯨は商業捕鯨、という決めつけは私は疑問を感じます。日本人の性格からして、重要だと思って真剣に調査するためにやっている行為だろうと思います。しかしやり方やタイミングが悪いし国際社会の空気が読めていないし、説明の仕方も悪いのではないでしょうか?こんな騒動を起こしてまで決行するべき最重要事項なのか?
しかし私が思うに、お互い感情論に走っていないか、ということ。超反捕鯨のオーストラリアはあのミッドナイト・オイルのピーター・ギャレットを環境長官に据え、「捕鯨を止めさせるためならなんでもする」「捕鯨は非常識・野蛮」と息巻いています。ピーターは相変わらずスキンヘッドで怖いオージー・パンク野郎です。たしかに鯨は頭いいかもしれないし、殺す方法は苦しみの多い方法ですが、かつて鯨を殺しまくって日本に捕鯨のノウハウを教えてくれた欧米に「野蛮だ」の「非常識」だの言われたくないですね。控えめに見ても日本政府の行為も「意地を張っている」様に見えて仕方がありません。無駄に国際摩擦を引き起こす公海での調査捕鯨は今回で止め、国際捕鯨委員会へ参加を促すために出す途上国への援助金を止め、潔く捕鯨にかける税金を他の有望な研究に回すべきなのではないかと。鯨の肉が必要なら自国領海内で「なんちゃって調査捕鯨」すればいいでしょう。「調査捕鯨でまた騒動?なにやってるんでしょうねえ、あはは。」ではなく、捕鯨に執着する事が国益にかなっているかを税金払っている私たちも考えることが必要じゃないかと思います。
調査捕鯨のなにが問題なのか、私なりにまとめて見ました。
(参考:国際捕鯨委員会、日本捕鯨委員会&水産庁、グリーンピース・ジャパン各サイト)
1:調査捕鯨ってなんなのか。
資源としての鯨を、科学的に調査するために捕獲、検証するための捕鯨です。水産庁が担当、今回日本の調査捕鯨は南極海(公海、国際捕鯨委員会により「鯨類保護区」に指定)で行われ、主にミンククジラ等1000頭近く捕獲、調査します。国際捕鯨委員会は現在、鯨が減ってるのかどうかよく判らないから念のため商業捕鯨を一時的に凍結するという「商業捕鯨モラトリアム」を決議。それに反対する一部加盟国(ノルウェー、アイスランド等)は非難を受けながらも独自に自国の海での商業捕鯨を行っています。日本にはそれほどの根性(笑)はなく、商業捕鯨は一時停止しています。が、調査のための捕鯨は正当な理由と適切な方法で各加盟国独自に枠を決め、行う事が出来ると日本は解釈しています。
2:調査捕鯨のなにが問題なのか。
問題点は主に、今回の調査捕鯨に正当性があるのか、ということ。また、わざわざ反捕鯨国を刺激するかのごとく南極海という公海上で行われていることも問題の一つ。
<日本水産庁の見解>
・鯨数の実体や海洋生態系に及ぼす鯨の役割を調べるために調査捕鯨は必要。
・沢山の個体を調べないと科学的統計がとれない。
・世界的な食料事情を考えると、貴重な海洋資源となりうる鯨の調査は必要不可欠。
・「商業捕鯨モラトリアム」と「南極海鯨類保護区」には科学的根拠がない。
・「鯨は知的生物」「野生動物を殺す事は野蛮」など、反捕鯨国の主張は感情的で、科学的根拠がない。
<グリーンピース・ジャパンの見解>
・調査は必要だが、調査と言って野生動物を年間1000頭殺す事は不自然である。調査捕鯨の名を借りた商業捕鯨である。
・年間国内食物消費量の3分の1を廃棄している国に「世界的な食料事情を考えて」という理屈で毎年5億円の税金を使い鯨調査をすることは矛盾している。しかも国際捕鯨委員会に日本に好意的な途上国を加盟させるために980億円の途上国援助金を投入している。
・感情論に流されているのは日本政府ではないか。それだけの税金を使い、捕鯨を続けることが理にかなった政策とは思えないし、日本国民に鯨食への執着はない。
さて、この見解を読む限り、基本は「鯨を食うことが将来必要か?」ということでしょう。つまり捕鯨を念頭に置いた、海洋資源としての鯨の調査はどれほど重要なのかと言う疑問でもあります。伝統としての捕鯨権を先住民に与えることは別として、費用対効果(捕鯨を再開するために係る費用いままで980億円以上)を考えると明らかに無駄ではないでしょうか。
ただ、この調査捕鯨は商業捕鯨、という決めつけは私は疑問を感じます。日本人の性格からして、重要だと思って真剣に調査するためにやっている行為だろうと思います。しかしやり方やタイミングが悪いし国際社会の空気が読めていないし、説明の仕方も悪いのではないでしょうか?こんな騒動を起こしてまで決行するべき最重要事項なのか?
しかし私が思うに、お互い感情論に走っていないか、ということ。超反捕鯨のオーストラリアはあのミッドナイト・オイルのピーター・ギャレットを環境長官に据え、「捕鯨を止めさせるためならなんでもする」「捕鯨は非常識・野蛮」と息巻いています。ピーターは相変わらずスキンヘッドで怖いオージー・パンク野郎です。たしかに鯨は頭いいかもしれないし、殺す方法は苦しみの多い方法ですが、かつて鯨を殺しまくって日本に捕鯨のノウハウを教えてくれた欧米に「野蛮だ」の「非常識」だの言われたくないですね。控えめに見ても日本政府の行為も「意地を張っている」様に見えて仕方がありません。無駄に国際摩擦を引き起こす公海での調査捕鯨は今回で止め、国際捕鯨委員会へ参加を促すために出す途上国への援助金を止め、潔く捕鯨にかける税金を他の有望な研究に回すべきなのではないかと。鯨の肉が必要なら自国領海内で「なんちゃって調査捕鯨」すればいいでしょう。「調査捕鯨でまた騒動?なにやってるんでしょうねえ、あはは。」ではなく、捕鯨に執着する事が国益にかなっているかを税金払っている私たちも考えることが必要じゃないかと思います。
私は缶詰以外鯨を食べた事無いですが、美味しいらしいですね。ちょっと食べてみたい気もするなあ。
>知能が高いつうからダメなの?同じ生きとし生けるものだと思うんだが・・・
環境・動物愛護の視点から捕鯨で問題にされるのは
・知能が高い(らしい)
・野生動物である。
・捕獲方法が苦しみの多い、残酷な方法である
だと思います。しかし、鯨を「愛すべき動物」として見ているオーストラリア等にいくら「牛は食っていいのか?」と言っても無駄なのですよね。
また、「知能が高いから」ダメ、という理論は、では障害を持って生まれた人や、植物状態になった人は殺していいのか、という話になってしまい、無意味だと思いますしねえ。
要するに捕鯨問題、鯨がかわいそう~という議論を続ける限りは決して解決法が見つからないとおもうのです。
>「なんちゃって捕鯨」
>なんだか曖昧だけど、“穏便で曖昧”って日本には合ってるかも。
違いますよひよさん!「なんちゃって調査捕鯨」ですよ~
調査してるんです。といいつつ日本近海で鯨を捕ってみんなで食べるという作戦です。
おっしゃるとおり曖昧で、日本にぴったり。
記事を早速読ましていただきました。
捕鯨問題の陰に黒幕、のお話は非常に面白く、目から鱗が落ちました。食肉業界は鯨を真剣に恐れているのでしょうか?確かにちゃんと資源として管理し、食料としたら捨てるところの無い、しかも土地も要らない素敵な食料。オーストラリアもオージービーフが売れなくなったらショックです。
ただ日本政府のやり方は、やり方が悪いと思います。世界中で悪者にされつつ決行されるべき調査なのでしょうか?捕鯨国のノルウェー等と共同し、もっと穏便な方法で行う事は出来ないのか、と思います。
私はかつて自然保護団体に属していました。そこで、理想と現実のギャップはいやというほど感じました。環境保護団体の後ろには黒幕、のお話も興味深く読ませていただきました。真実みのあるお話です。ただ、実際のメンバーはたぶんそんなこと知らないですね。踊らされている、利用されているだけですね。
ではでは。
難しい問題ですよね。
自分、鯨肉好きなのですよ・・・
散々自国でいろんな動物を絶滅させといて(だから今こそっうのも解らんでもないが)、たしか黒船も捕鯨の一端もあったような・・・
なにより、これ言っちゃいけないかもしれないし、論点が違うかもしれないけど、牛や豚さんは家畜だから可哀相ではないわけなんいというワケなんですね・・・知能が高いつうからダメなの?同じ生きとし生けるものだと思うんだが・・・
もっと言えばテロリストを掃討するという名のもとでそのお国が行ってることは正当なのか?・・・住んでるヒトはみんなテロリストぢゃないだろとか・・・・
豪州俳優さんが好きな自分としてはこういうことで、揉めてほしくないなんて、もっと論点ずれてること思うし。。。。
税金の問題もあったのですね・・・
「なんちゃって捕鯨」
なんだか曖昧だけど、“穏便で曖昧”って日本には合ってるかも。(また無責任なこと言ってるなぁ・・・自分)
ひよ