スピリチュアル・アンセム：Iron(2011)/WOODKID

Iron(2011)/WOODKID

WOODKIDはフランスの映像ディレクターYoann Lemoineの音楽活動時の名。２８歳にして既にCMアニメーション分野で賞を取り、YelleやKaty PerryなどのPVも手がける、動画／アニメーション／写真／３D／ミュージック／イラストレーションetc.何でも出来るマルチ・アーティスト。フランスと英国のアートカレッジで学び、現在パリ、ニューヨークを活動のベースにしている。

彼が今年３月に出した初めてのEP"Iron"は、オリジナル４曲、Mystery JetsとGucci VumpによるIronのリミックス２曲入り。シングル曲IronのPVの完成度の高さは、映像と音楽が切っても切り離せないアートとしてのPV、ビジュアルも含め自分の世界観を作り上げるタイプのアーティストとしてまれに見るハイ・クオリティで、これだけの世界観をPVの中で表現出来る才能は希有だと思う。絵の美しさもさることながら、後半の構図、絵の切り取り方に注目。ダイナミックでスケールの大きいサウンドに合わせた大胆なフレームワークは映像関連のサイトで絶賛されてる。※フクロウ使いはトップ・モデルのアギネス・ディーン。（男かと思った）

すべての創作のインスピレーションは常に音楽にインスパイアされて来たと語るYoann Lemoine。彼のヴォーカルはアントニー＆ザ・ジョンソンズを彷彿させる表面に柔毛の生えたようなくすぐったいスモーキーボイス。シンフォニックでスケールの大きい重厚なサウンド、印象的でシンプルなメロディラインは、映像ディレクターとしての希有な才能と同レベルの音楽的才能がある事を確信できる。WOODKIDのオフィシャルでは、アントニー＆ザ・ジョンソンズのスピリチュアリティとThe Divine Comedy、Bonnie'Prince'Billyのソング・ライティング、New Yorkのフォーク・ミュージックに言及してて、この人その辺りが好きなんだろうな、って音。

現在、今年にリリースするフル・アルバム制作に取りかかっているとのこと。ムービーもプロジェクトの一環だそうなのでアルバムリリースの時にはもっと長いの見られるってことですか！
あの少年が何なのか説明していただきたい！

WOODKID - Iron



ウッド・キッド　”アイアン”　歌詞＆和訳

here innocences burn in flames
A million mile from home, I'm walking ahead
I'm frozen to the bones, I am
A soldier on my own, I don't know the way
I'm riding up the heights of shame
I'm waiting for the call, the hand on the chest
I'm ready for the fight, and fate
The sound of iron shocks is stuck in my head,
The thunder of the drums dictates
The rhythm of the falls, the number of deads
The rising of the horns, ahead
From the dawn of time to the end of days
I will have to run, away
I want to feel the pain and the bitter taste
Of the blood on my lips, again
This deadly burst of snow is burning my hands,
I'm frozen to the bones, I am
A million mile from home, I'm walking away
I can't remind your eyes, your face

ここででは罪の無い者は炎に包まれる
故郷から遠く離れ、僕は歩く
骨まで凍り
僕は自分から志願した兵士、道も知らない
不名誉の丘を駆け上り
僕は胸に手を当て、召命を待つ
戦う用意は出来ている、宿命を受けいれる用意も
鉄のぶつかり合う音が頭から離れない
天から聞こえるドラムの轟音
落ちる者たちのリズム、死者の数
角笛が高く響き
夜明けから日没まで僕は走らなければ、遠く離れるために
唇の苦い血の味、痛みを再び味わいたい
この破裂するような雪が僕の手を火傷させる
骨まで凍り
故郷から遠く、僕は離れて行く
君の瞳も、顔も思い出す事が出来ない