Lady Chatterley (1993)
BBC製作、ジョリー・リチャードソンとショーン・ビーンの主演によるTV映画。18禁。原作は、英国の作家D.H.ローレンスによる、不道徳な内容と「過激な」性描写のために30年間発禁となったいわくつきの小説。原作は読んでいませんが、このTV映画は原作に忠実に作ってあるとしたら、今の私たちにとって決して「過激」というほどのものではありません。発禁になったのは多分「不倫」とか女性の性欲といった、当時では過激な事柄を扱った小説だったからでもあったのでしょう。
広大な屋敷に暮らす裕福な若夫婦。しかし夫は結婚してすぐに美しい妻を残し戦場へ。そして被弾し、下半身不随となって帰ってきたのです。夫は自分の境遇に打ちひしがれ、何とか心を開かせようとする妻に辛くあたるようになります。そんな時彼女は森番(領主の狩猟の世話をする使用人)メローズに出会います。メローズは少々気性は荒いが、繊細で暖かい心を持った男。わがままで階級意識の強い夫とは正反対のメローズに、彼女はどんどん惹かれていきます。
ショーンのメローズの魅力
その1:訛り。なに言ってんのか分からないほど訛っています。"Eh.."を語尾につけ、奥歯に物が挟まったような感じです。粗暴に聞こえる訛りと、垣間見せる繊細さ。そのギャップが魅力。
その2:動物好き。雉の雛を「可愛いだろぉ」と見せるメローズ。小動物を愛でるその姿は母性本能をくすぐられます。雛も可愛いけどあんたも可愛い!
その3:繊細さ。夫人を本気で好きになってしまったけれど、最初からうまくいくはずがないと思いつつも、彼はせめて「森の中では君は僕の物」になって欲しいと願うのです。ショーンの辛そうな表情に胸が痛みます。
その4:ロマンチスト。雨の森で、裸で野の花を腕いっぱい抱えて現れるメローズ。あんなこと出来ますか普通・・・可愛すぎ。
その5:結構強引なSEX。繊細なくせに決めるときは決めます。かなり強引です。なんといっても18禁。英国物だし、たいしたことないとか言って油断してるとがつんとやられます。もちろん節度のある描写ではありますが、演技はかなりリアルですので・・・UKノーカット版を持っていますが、日本版と違うのかどうか確かめてみたい所です。(ショーンが雨の中を走るシーンとか。だって・・・)
この映画で、印象に残った表現があります。チャタレイ夫人がメローズのことをいとこに話すとき、「彼のペニスは小さな神のよう」と表現します。原始的な宗教では、同じように男性器を神を象徴するものと考えることがよくありました。生命の始まりとしてのツールであり、それ自体が意思を持っているとか、神のエネルギーを秘めているとか、考えたのです。この夫人の言葉は、彼女はメローズを本気で好きなんだな、と思わせるのです。
この時代、裕福な生まれの貴婦人と、ワーキングクラスの使用人との恋愛は考えられないタブーだったのでしょう。もちろんショーン・ビーンのメローズは、荒削りな中に繊細さを秘めた魅力的な男。欲求不満気味のチャタレイ夫人でなくてもへろへろっと行きそうな、そりゃもう可愛い青年なのです。しかしこの物語のテーマは、本当の愛とは?という清いもの。メローズを心から愛していることに気づいた夫人は、半身不随の夫を捨てられるのか?物語の結末は、見てからのお楽しみってことで・・・
BBC製作、ジョリー・リチャードソンとショーン・ビーンの主演によるTV映画。18禁。原作は、英国の作家D.H.ローレンスによる、不道徳な内容と「過激な」性描写のために30年間発禁となったいわくつきの小説。原作は読んでいませんが、このTV映画は原作に忠実に作ってあるとしたら、今の私たちにとって決して「過激」というほどのものではありません。発禁になったのは多分「不倫」とか女性の性欲といった、当時では過激な事柄を扱った小説だったからでもあったのでしょう。
広大な屋敷に暮らす裕福な若夫婦。しかし夫は結婚してすぐに美しい妻を残し戦場へ。そして被弾し、下半身不随となって帰ってきたのです。夫は自分の境遇に打ちひしがれ、何とか心を開かせようとする妻に辛くあたるようになります。そんな時彼女は森番(領主の狩猟の世話をする使用人)メローズに出会います。メローズは少々気性は荒いが、繊細で暖かい心を持った男。わがままで階級意識の強い夫とは正反対のメローズに、彼女はどんどん惹かれていきます。
ショーンのメローズの魅力
その1:訛り。なに言ってんのか分からないほど訛っています。"Eh.."を語尾につけ、奥歯に物が挟まったような感じです。粗暴に聞こえる訛りと、垣間見せる繊細さ。そのギャップが魅力。
その2:動物好き。雉の雛を「可愛いだろぉ」と見せるメローズ。小動物を愛でるその姿は母性本能をくすぐられます。雛も可愛いけどあんたも可愛い!
その3:繊細さ。夫人を本気で好きになってしまったけれど、最初からうまくいくはずがないと思いつつも、彼はせめて「森の中では君は僕の物」になって欲しいと願うのです。ショーンの辛そうな表情に胸が痛みます。
その4:ロマンチスト。雨の森で、裸で野の花を腕いっぱい抱えて現れるメローズ。あんなこと出来ますか普通・・・可愛すぎ。
その5:結構強引なSEX。繊細なくせに決めるときは決めます。かなり強引です。なんといっても18禁。英国物だし、たいしたことないとか言って油断してるとがつんとやられます。もちろん節度のある描写ではありますが、演技はかなりリアルですので・・・UKノーカット版を持っていますが、日本版と違うのかどうか確かめてみたい所です。(ショーンが雨の中を走るシーンとか。だって・・・)
この映画で、印象に残った表現があります。チャタレイ夫人がメローズのことをいとこに話すとき、「彼のペニスは小さな神のよう」と表現します。原始的な宗教では、同じように男性器を神を象徴するものと考えることがよくありました。生命の始まりとしてのツールであり、それ自体が意思を持っているとか、神のエネルギーを秘めているとか、考えたのです。この夫人の言葉は、彼女はメローズを本気で好きなんだな、と思わせるのです。
この時代、裕福な生まれの貴婦人と、ワーキングクラスの使用人との恋愛は考えられないタブーだったのでしょう。もちろんショーン・ビーンのメローズは、荒削りな中に繊細さを秘めた魅力的な男。欲求不満気味のチャタレイ夫人でなくてもへろへろっと行きそうな、そりゃもう可愛い青年なのです。しかしこの物語のテーマは、本当の愛とは?という清いもの。メローズを心から愛していることに気づいた夫人は、半身不随の夫を捨てられるのか?物語の結末は、見てからのお楽しみってことで・・・
私も実は、長らくショーン・ビーンのファンをやっております。「チャタレイ夫人の恋人」に関しては、BBCで放映された全4話のノーカット版を鑑賞いたしましたが、まさしく私の言いたいことをすべて代弁してくださったようなレビューで溜飲が下がりました。ありがとうございます。
私自身監督で映画を観ることが多いので、pointdpoさんの映画に対する考え方やレビューには共感を覚えます。まだ言いたいことは多々あるのですが、初めてのコメントであまり長々とお邪魔するわけにもいきませんので(笑)、この辺で。
今後も記事を楽しみに拝読したいと思っています。よろしくお願いします。
>本当にすばらしい記事の数々に今興奮気味です(笑)。
そうですか、すばらしいなんて言って頂き・・嬉しいです!理屈っぽいので、いろいろ掘り下げて考えないと気がすまないのです。
早速豆酢さんのブログにもおじゃましてまいりました!おお豆ファンがいっぱい。豆豆コミュニティーが構築されておりますね。ショーン・ビーンはまだ大ファンになって浅いので、いろいろご伝授ください!私は皆さんお好きなシャープ様よりメローズの方がお気に入りなのです。本当に可愛いですよね.
>まだ言いたいことは多々あるのですが、
良かったらGOOメールにお便りくださいね!
pointdpo@goo.jp
おまちしてます。ところで豆酢さんてアマゾンでリストマニアされてませんか?