白い月

白い月

泡立つ日々

2014-07-13 11:14:24 | 心事ポエム
わたしの街を逸れていった巨大台風

途切れた雲間に嵌めこまれた

大きな黄色い月。


この一年で一人が旅立ち

一人が寡婦になる

音もなく忍び寄る鈴の音が聞こえる


跳躍する猫

視線の先で竦んでいる幼鳥

病葉がふりしだく午後はモノクロ。


なりゆきまかせが常態

雨も風も猛暑も嫌・・・

まさぐるこころの潮時の法悦にひたる


漂う人の波に溺れ乍ら

あなたの姿を探していた。

渡しそびれた伝言がある