思わせぶりな昼の月
厭きもせず視ているだけの 無邪気な眼差し
あこがれかかえて覗き見た水底に
ゆれうごく 蒼白い藻のような翳がおもしろい
荒野を吹く風は病み疲れ
呼び戻したいわたしのセレナーデ
闇を裂き飛び去った吐息が
掠め取ったここち良い眠りをむさぼる
いつも いつも片頭痛を病み
心筋を震わすママンの見抜かれた嘘
引き寄せた永遠のいのち
カウントされない砂漠の死も 視ているだけ。
思わせぶりな昼の月
厭きもせず視ているだけの 無邪気な眼差し
あこがれかかえて覗き見た水底に
ゆれうごく 蒼白い藻のような翳がおもしろい
荒野を吹く風は病み疲れ
呼び戻したいわたしのセレナーデ
闇を裂き飛び去った吐息が
掠め取ったここち良い眠りをむさぼる
いつも いつも片頭痛を病み
心筋を震わすママンの見抜かれた嘘
引き寄せた永遠のいのち
カウントされない砂漠の死も 視ているだけ。
食べて 眠る
誰かが雪を降らせている
ただそれだけ
夜明けが一番寒い
不機嫌な アーダ
花飾りをやめない老女が奏でるノクターン
一病を得たのは一年前
二重に覆われた石棺は
月が曳いていった
ありふれた冬日
含羞のない蒼い宙
羽毛に包まれて眠る倖せ
地下深くから汲み上げてみた
呼び戻せない脆弱な過去
絶え間なく燃やし続ける 篝火にかざす