2年に1度開催される中四国地方の民医連事務職員の研修・交流集会です。
今回は、徳島の祖谷峡谷・・・
みんなで自動車に乗り「瀬戸大橋」を渡り一路 徳島へ・・・
西日本最高峰といわれる四国山地の石鎚山(愛媛)と連山をなしている剣山(徳島)の側です。
徳島は、農業・林業・漁業などの一次産業に従事する人が多い県です。
今回の徳島では、「職業病」について学びました。
初日の講演は「職業病の根絶にむけて」という演題で行われました。
戦後の復興期から高度成長期にかけ、四国山地の出稼ぎ労働者たちはダムの建設・高速道路のトンネル工事に従事し多くの労働者が「塵肺」に侵されました。
塵肺(じんぱい)とは・・・
人間の呼吸器には、アスベスト等・粉塵などの異物を排除する機能が備わっており、比較的大きな粉塵は鼻で、細かな粉塵は気管や気管支のせん毛で排除される。しかし、小さな粉塵は排除されずに気管・気管支に沈着し、極小さな粉塵は肺胞に到達する。このような生活が長期間続くと、肺胞やその周囲で次の変化がおこる。初期は自覚症状がないため、気づかない間に進行し、やがて咳、痰、息切れがおこる。さらに進行すると呼吸困難、動悸を起こす。また、塵肺になると肺結核などの病気を合併しやすくなる。根治の決め手は存在せず肺の移植手術も必要となる場合もある。
現在は、「塵肺法」・・・適正な予防および健康管理、等の措置を講じることにより,労働者の健康の保持その他福祉の増進に寄与することを目的として制定された法律で規制されています。
さて、学習の後は「夕食交流会」です。
徳島の郷土料理と豪華景品?付きゲーム等を行い民医連の仲間との交流を楽しみました。
当社のメンバー
同じく広島に7店舗の調剤薬局を展開する
㈱ハーモニー・ドレミ薬局のメンバー
余興では、地元徳島の「阿波踊り」の披露がありました。
最後は、みんなで「阿波踊り」を踊り楽しい時間があっというまに過ぎて行きました。
2日目は、「振動障害」の学習と「振動工具体験」を行いました。
「振動障害」とは・・・
削岩機やチェーンソーなど、振動を手・腕に伝える手持ち振動工具を使用することによって起こる健康障害をいいます。手腕を介して伝搬する局所振動による障害をいいます。日本ではかつて「白ろう病」といわれ、山林労働者に多くみられ社会問題になりましたが、近年では建設業など、障害を起こす産業職場も次第に広がってきています。
振動病の最初の訴えは、手指のしびれです。次いで腕のだるさ、脱力感、しばしば作業後や夜間に腕の強いしびれと痛みが起こります。特徴的な所見は手指のレイノー現象で、全身に冷えを覚えた時に発症します。レイノー現象になると手の感覚が無くなるので熱湯やストーブに手が当たっても気付かず、重傷の火傷を負ってしまったり手に物が刺さったり切れても気付かず重傷を負ってしまいます。現在、根本的な治療法がないので、予防が最も大切です。
今回は、全員が、チェーンソーや削岩機等を短時間ですが、実際に使用して「振動工具」が人体に与える影響を体験しました。
チェーンソーも危険で怖かったですが、削岩機の振動には、正直ビックリしました。何事も見ると体験するとでは大違いですね。
貴重な体験と交流・学習をして徳島の地を後にしました。
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