いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

聴くというのはすごいことなのだ

2006-01-25 23:20:31 | 出来事
この間の夜、夫が珍しく饒舌だった。たぶん外で少しお酒を飲んできたのだろう。

いつもはちょっと逆らってみたり言い返してみたりもするのだが、途中でふと「そうだ、傾聴だ」と思い、夫の言うことを否定せず相槌を打ちつつずっと聞いていた。するとどんどん説教口調になってくる。ううむ、何なんだ、これは。

そのまま聞いていると、だんだん妻のここが嫌だあそこが嫌だと言い始めた。どうやら初めから本当に言いたかったのはそのことらしい。これがよその人なら「なるほど、なるほど、あなたの奥さんがねえ」と聞いていればいいのだが、この人の奥さんは私なのだよ、残念なことに。

しかし、それでも我慢してそのまま聞いていたら、夫は「眠くなった」とか言って寝室に行ってしまった。な、何なんだ、これは。その後、ややめげつつ、子どもの絵についての本を読んでノートにまとめたりしてから寝る。

翌朝、私は何も言わないのに夫の方から「夕べはちょっと言いすぎたかも」と言って、ごめんなどと言う。ど、どうしたんだ、いったい。いや、ええよ、別に。

あと、前々から思っていたのだが、落ち込んでいる私に誰かが「どうしたの?」と聞いてくれて「実は……」とか言って私が話し出した時、ほとんど話を聞いてくれずに「それはあなたが○○だからいけない」「あなたが○○すればいいのに」とか言われると、相談する前よりもっと落ち込んでしまう。2度とその人には何も相談するまいなどと思ったりもする。

この間、カウンセリングの無料講座を受けたとき「あなたメッセージ」という話を聞いた。これは相談された人が相手の話を聞いて自分自身が嫌な気持ちになってしまい、その自分の気持ちを楽にするために相手を操作しようとして発するメッセージで「あなた○○しなさい」「あなた○○でしょう」というような形をとるもの。相談する側は理解してほしくて相談しているのだが、「あなたメッセージ」を返されると、よりイライラして話したくなくなるというのだ。

この間も似たようなことがあって、以前ならただめげていただけなのだが、今回は「ああ、これこれ。これが例のあれだよ」と思って「ほほう~っ」とかいう感じだった。

私には佐藤さんというとても上手に話を聴いてくれる友人がいるのだが、私もああいうふうになりたいと思う。何も否定されず話を聴いてもらうというのは、ただそれだけでとても気持ちがいいものだよ。




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