いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

ターシャ・テューダー展

2009-03-18 15:52:35 | 出来事
数少ない友人に招待券を送ってもらったので久々に街中に出る。ターシャ・テューダー展。松坂屋本店7階大催事場にて。昨日が最終日だった。

ターシャ・テューダーの本は確か2冊持っている。絵本作家さんなのだが、私が持っているのは絵本ではなく、彼女の日々の生活や広い庭の写真に彼女の言葉が添えられたもの。例によって古本だが。

彼女はガーデニングでも有名で、バーモント州の山奥の広い庭つきの農家に住んでいたというのは知っているが、今回はじめてその庭の広さを知った。30万坪らしい。ものすごく広いんだよね、これって。でも、どれほど広いか実感としてよくわからんが。

彼女が着ていた可愛いデザインの洋服。手作りのろうそく。彼女が使っていたお鍋などの調理器具や食器類。手書きのお買い物メモ。小さなバレンタインカード。ついこの間たまたま図書館で借りた『ターシャとコーギ』という本に出ていたコーギー犬の操り人形の実物もあった。

こんなに手作りにこだわって4人の子どもたちのためにもいろいろ楽しい心遣いをして、だのに確か46歳で離婚。会場で10分程のビデオが見られたのだが、その中で彼女が「私と子どもたちばかり楽しんで。あの人はきっと寂しかったのね」みたいなことを言っていた。ターシャと子どもたちはとても楽しく暮らしていたようなのだが、夫だった人には田舎暮らしは向いてなかったのかもしれないな。離婚してわずか3年後に夫だった人は病気で亡くなったらしい。

何だろなあ。楽しいような幸せなような、でもなんか寂しいような。

ターシャの言葉は面白いよ。図書館にあったら借りるといいよ。例えばこんなの。

わたしの絵を気に入ってくださる方は、
「創造力が発揮できて楽しいでしょう?」
と言うけれど、それは見当ちがいよ。
わたしは、売るために絵を描いているの。
生活のため、食べていくため、そしてもっと球根を買うためにね。
(『ターシャ・テューダーの言葉 おもうとおりに歩めばいいのよ』株式会社メディアファクトリー)

ターシャ・テューダーは昨年の6月18日に92歳で亡くなった。
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3 コメント

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追記 (林本ひろみ)
2009-03-18 23:32:00
きょうの夕方図書館に行ってきた。今借りている『シナリオの基礎技術』という本をあと2週間継続して貸し出してもらう手続きのためだ。

で、ついでにターシャについて少し詳しく書かれた本を読んできた。彼女の夫だった人は彼女の収入に頼ってしまって「もっとお金を持ってきてほしい」みたいなことを言ったりしていたらしい。離婚後、病気で亡くなったというのも、治療をすれば助かっていたのに宗教上の理由から治療を拒んだのだそうだ。

その後もう一度、ターシャはごく短い期間だが別の人と結婚していたらしい。でも結局、花の咲き乱れる広い庭に囲まれた家にただ1人、コーギー犬や動物たちと一緒に暮らす生活を選んだのか。

1人でいるより2人でいる方がはるかに寂しいときってあるからなあ。ホントに。
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なるほど☆ (みやじま)
2009-03-20 12:45:46
昔、テレビで特集をやっていたとき
チラっとみて、名前も覚えてなかったのですが
やはりこの方の特集だったのだわ☆

コメントで彼女と御主人のことを書いてくださったので離婚にいたった経緯を少し想像できました!

お互いをちゃんと尊重しあえる距離が
大事なのでしょうね。

何か物足りない、寂しいという想いは
時にエゴとして見当違いな行動をとらせてしまうのかも。

素敵な情報をありがとうございました!
返信する
ありがとうございました (林本ひろみ)
2009-03-23 09:35:22
何とか最終日に出かけられました。女性で混み合ってました。やはり展示されていましたよ、ろうそく。

ターシャの絵本や写真集を見るだけでも楽しいのですが、彼女が使っていた食器や家具、手作りのカードなどを実際自分の目で見てみると、楽しいという気持ちが立体的になったような気がします。

本当にありがとうございました。
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