いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

枯れ急ぐ

2005-08-19 15:01:21 | 出来事
朗読のイベントなんかでは若い子が圧倒的に多い。みんなキラキラしている。私はそれを部屋の隅から「す、すごいなあ」とか思いつつ、伏目がちに眺めていたりするのだが、そういう年代の人たちのblogやら日記やらを読ませてもらうと、当然なのだがたいへん眩しい。

私も確か20代の頃があったはずなのだが、果たしてあのようにキラキラしていたのだろうか。カセットテープに入っていたのは音楽ではなく米朝さんや仁鶴さんの落語だったし、中学高校は絵ばっかり描いていた。大学は大阪芸大の油絵だったからもちろんまた絵ばっかり描いていたのだが、一応大学では演劇部に入りたかった。でも「あそこは風紀が乱れているから」という理由で夫(そのときは彼氏だったわけだが)に入らせてもらえなかった。たぶん風紀が乱れていても私には何の影響もなかったと思うのだが。色気なんて皆無だったし。しかし喫茶店にも1人で入れないような20歳だったよなあ。今でもなかなかよう入らないのだが。

大学はけっこうな山の中だったので、よくそのへんでオカリナなんかを吹いていた。とにかく妙に考え方が古い女の子だったので、キラキラするまもなくいぶし銀の状態。今は早く枯れたい。出来るだけしょっちゅう鏡を見て、自分はオバサンなのだという自覚を持つように努力している。そうしないと頭の中にある自分像はいつまでたっても子どものまんまなのだ。そのせいで、しょっちゅうトンチンカンなことをやっている。まわり中の人がみんな、私より大人に見えてしまっているのだ。

でも、私の机の上に置いてあるコーヒーの空き瓶の中の茶色く枯れた蔓草。きれいなんだよなあ。枯れたものには枯れたものの美しさがある。ただその蔓草の名前がヘクソカズラなのがちょっとあれなんだけどな。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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なんだかわかるなー (ayano)
2005-08-20 17:04:38
ふふふ、でもきっと20代の頃は キラキラしていたんだと思いますよ。  キラキラしてる時って、自分ではわからなかったりするのではないかな~(^^)

振り返ってみるとね、いい時間をちゃんと過ごしてきたんですよ。 
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そうなんでしょうか (林本ひろみ)
2005-08-20 17:59:59
☆ayanoさんへ

コメントありがとうございます。

私はキラキラというよりは、ペカペカしていたような気がします。金属とか鉱物とかじゃなく安物の折り紙に入ってる銀紙みたいな。

なので今は、いぶし銀紙です。

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