いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

碧天舎倒産

2006-04-14 01:32:57 | 出来事
きのうの中日新聞の夕刊に、紙面のほぼ半分くらいの大きな記事が出ていた。自費出版の碧天舎が倒産したらしい。見出しに「自費出版 甘い言葉にご用心」「コンテスト落選も激賞」などと書いてある。

碧天舎ではなかったけれど、やはり自費出版のS舎(仮名にする意味がないな)のコンテストに応募したことがある。亀緒君を拾った日に応募した原稿(詩集)は奨励賞ということで3万円もらった。一緒に応募したエッセイ集も最終選考に残りましたと通知が来た。

どちらにも丁寧な感想がついていて、この時はけっこう感動した。全部ちゃんと読んでくれているのだと思ったから。でも後でよく読みなおしてみたら、作品のことではなく私の人柄がほめてあった。なんか変だ。

その次に応募したのは亀緒君のことを書いたエッセイだったのだが、これは確か二次くらいまでしかいかなかった。でも、感想でものすごくほめてあって、そんなにほめるなら最終まで残してくれたらどーなんだと思ったりした。そしたらある日突然、見積書が送られてきた。共同出版(碧天舎では共創出版と言ってたらしい)というやつだ。

高いのと安いのと2種類の見積書が分厚い封筒に入っていて、見本の本(誰かが共同出版で作られたものなのだろうが)も同封されていた。いったいいつ私が見積もりを頼んだ?

そしたらすぐに電話がかかってきて、若い女の人だったのだが、どうでしょうかと言うのだが、どうでしょうもこうでしょうもないのであって、見積もりなんか頼んだ覚えはない。

「私は貧乏な主婦なのでこんな80万とか出して本を作る気はまったくありません。1等賞をとればただで本を出してもらえると思うから応募しただけですから」と言うとすぐに電話は切れたのだが、まあ、この女の人も大変なのだろうな。手書きのお手紙なども添えられていたしな。営業は大変だよな。

S舎から出ている絵本でも続編が何冊か出ているのもあるし、みんながみんなダメダメなわけではない。でも、コンテストで上位の賞をとって出版してもらったらしい本でも、どうしようもなくダメダメなのもある。(あくまでも私個人の感想なのだが)

とにかくコンテストに応募すると、最終に残ろうが二次で落ちようが関係なく、ものすごくほめてもらえることは間違いない。ほめてもらえるのはたいへん嬉しいことなのだが、共同出版と言われたらやっぱりちょっと考えた方がいいかもしれないな。倒産したらお金戻ってこないんだよね、きっと。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
びっくりでしたー。 (megumi)
2006-04-17 17:59:42
こんにちは。

碧天舎が倒産したせいで、お金を振り込んだのに本にならない!とかいうので怒っている人のブログとか見ました。

わたしもS舎で3万円いただいて褒めちぎってもらった者なんですが、送られてきた手紙、わたし宛てではなく別の人の名前が書いてあってガッカリした覚えがありますよ(笑)

共同出版てちょっとコワイですねぇ
返信する
おお、megumiさんもですか (林本ひろみ)
2006-04-17 23:34:21
私は例の3万円で亀飼育用品とか買えたので、嬉しか

ったのですが、何十万円も払って本も出せず、お金も

戻ってこないなんてことになってたらと思うと。





碧天舎以外のS舎やB社など、他の自費出版の会社はど

うなんでしょうね。S舎は名古屋にも立派な直営書店

が建ってるようで、倒産しそうには思えませんが。
返信する

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