想い出のモスグリーン

高知のリハーサルスタジオ【プレイヤーズラボ】の店主のブログです。

キーボード

2016-03-29 13:32:31 | 日記
オープンしてから、この10年の間にギターアンプやベースアンプ、PAミキサーやスピーカーは何度か機種が変わってきました。ですがキーボードの機種はオープン時から変わっていません。
AスタジオにはYAMAHA P-250、BスタジオにはRoland JUNO-D。
お客さんからの予約の電話で、キーボードのある部屋を希望される場合があり、その時には両方の部屋にキーボードがあることを伝えた後、鍵数や鍵盤のタッチ等、機種の違いを説明してから部屋を選んで頂く事になります。大抵の場合、YAMAHA P-250(88鍵ピアノ)があるAスタジオが選ばれますが、ごく稀に鍵盤のタッチが軽いからという理由でRoland JUNO-D(61鍵シンセ)があるBスタジオを希望されるお客さんもいます。
理想としては、Bスタジオにもピアノタイプを導入したいと思うのですが、残念ながらBスタジオは狭いのです。JUNO-Dを使わない時は、折り畳んだスタンドと共に壁に立てかけておけるのですが、これがP-250だったら重いしでかいし、スタンドも大きいのでJUNO-Dのようにはいきません。

そんな状況の中…

Bスタジオをご利用中のお客さんから、JUNO-Dの鍵盤が鳴らない箇所があると報告がありました。チェックしたところ音が出たり出なかったりする不安定な箇所がありました。この時はたまたま隣のAスタジオのお客さんがキーボードを使っていなかったので、BスタジオへP-250を移動させてもらうことでBスタジオのお客さんには納得して頂けました。

そんなことがあった後、Bスタジオのキーボードの入れ替えを検討するため、現在どのようなキーボードがあるのかネットで物色したのです。そして1台気になる機種を見つけました。
Studiologic Numa Compact。88鍵のピアノタイプでありながら、コンパクトなデザインで比較的安価。
うーん、気になる。

だけどそれはそれ。
JUNO-Dのトラブルをこのままにしとく分けにはいきませんので、ネットで調べてみました。同じような症状に悩む人たちがたくさんいるようです。実際にJUNO-Dの故障を直した方のブログも拝見しました。
で、専門的な知識は無い僕ですが、今回の症状を調べていくうちに、なんか自分でも直せそうな気がしたのです。
楽器屋さんやメーカーに修理を依頼すると、修理代はそこそこかかります。しかもキーボードの場合、寿命を考えたら直すより買い替えるべしといった話もネット上で目にしました。
なのでダメでもともと、直せなかったら買い替え決定な気分でJUNO-Dの分解作業が始まったのです。

JUNO-Dの底面には27個のネジがあります。このうち22個を外せば底蓋が外れます。

内部にもたくさんのネジがありますが、14個のネジとリボンケーブルを外すと筐体や基盤から鍵盤部分を独立させる事ができます。

あとは白鍵→黒鍵の順で外し、ゴム製のスイッチをめくって導電性を高めるために接点をBの鉛筆で塗りました。

スイッチを元に戻して指で押してみると、ちゃんと音が出ます。すげー。

鍵盤を元に戻してもう1度チェック。ちゃんと音が出ます。すげー。
あー良かった。

そんなわけで、引退(入れ替え)までの寿命が少し延びたJUNO-Dなのでしたぁ~。