シリウス日記

そうだ、本当のことを言おう。

参考資料の6(令和元年12月12日)

2020-12-06 08:28:51 | 日記

飯山市議会議事録より:令和元年12月12日(木曜日)

◆6番(松本淳一) 
 関係して、もう一点、おうかがいします。
 避難訓練のときにドローンが飛んでいました。今回使っているとだいぶ違っていたんじゃないかと思うんですが、ドローンは飛びましたでしょうか。

◎総務部長(栗岩康彦) 
 ドローンにつきましては、13日の午後1時半ごろからドローンによる撮影をして、市街地の状況調査を行っているところでございます。

◆6番(松本淳一) 
 インターネット上に上げていただいて、一般の方も見られるように配慮していただければと思います。そういうおつもりはありますか。

◎総務部長(栗岩康彦) 
 今後検討してまいりたいと思います。

コメント:上記答弁は言葉だけだね、栗岩君。その大変に重要な動画は結局は公開されなかった、と。重要すぎて市民には公開できなかった。だが市民には公開しなくても、新聞社には資料として提供したのだね。

・水門の閉鎖 国伝えず 長野・飯山の皿川 堤防決壊 (2019年12月02日 中日新聞 朝刊 25頁): http://www.gensai.nagoya-u.ac.jp/wp-content/uploads/2014/05/20191202_sonaeru170.pdf

そうしてその新聞社に提供した、ドローンで撮影した画像には皿川樋門もうつっている。

それでその画像を拡大して確認してみると、なんと樋門の閉じられている、とされていたゲートが実は閉じられていなかった、と言う事が確認できるのだよ、栗岩君。

写真は、画像はウソはいわないからねえ。

失敗だったねえ、この画像を新聞社に提供したのはさ。

◆6番(松本淳一) 
 避難情報についてですけれども、ハードだけじゃなくてソフトの整備が必要というふうに市長がお答えになっていましたので、飯山市内の千曲川、それからいろんな樋門の水位データを毎時インターネット上で見られるようにしていただきたいのですが、いかがでしょうか。

◎総務部長(栗岩康彦) 
 千曲川あるいは樋門の水位ということですが、それぞれホームページにおいて公表されております。リンクを市のホームページに張るということなどで対応していきたいと思います。

コメント:河川事務所のHPから水位データが確認可能だが、それ以上の事は飯山市はやる気がない、と。

◆6番(松本淳一) 
 被災者支援とはちょっと違うかもしれませんが、消防団の皆さんのことについておうかがいしたいというか、こう思っているんですけれども、消防団の皆さんは夜通し警戒に当たっていただいてご苦労されていると思います。もちろん市の職員の方も同じだと思いますが、消防団に関しては、私はこう思うんです。市の報告にちょっとそのことが、ご苦労さまというか、そういう表現がなかなか見受けられないんですが、これはちょっと手落ちということもないですけれども、きっちりご苦労でしたというのを表明されるべきだと思いますが、私が勘違いしていたらごめんなさいですけれども、いかがでしょうか。

◎総務部長(栗岩康彦) 
 消防団の皆さまには今、議員からありましたように、各地域での夜通しの警戒あるいは水の排水作業、また積み土などの水防工法などをそれぞれ行っていただいておるところでございます。
 これから市報等にも掲載して、市民の皆さまに周知をしてまいりたいと思います。

コメント:今回の消防団の対応、動きと言うものがいまだに全く見えてこない。このあたり、消防団の動きがよく見える木島平村の状況とは大違いである。

特に消防団長、各分団長はどのような仕事をしたのか?あるいはしなかったのか??それが全く不明である。

活躍した所、不足だったところの検証と反省など、消防団の行動については客観的な評価が必要である。

たとえば 北信ローカル記事 : https://archive.fo/YhORN : および :https://archive.fo/SJ1gS :によれば 消防団が北町区の皿川氾濫による浸水エリアの住宅に対して半鐘をならす、などの方法で皿川氾濫の警告を行った模様である。これによって住民の方が気が付いて行動されたのであり、これは市役所が皿川氾濫の警告をその地区に出すよりも前に行われたのである。

その事自体は良かったのではあるが、一体だれの指示で消防団がそのように動いたのか、市役所はその事を知っていたのかなど、市役所と消防団の関係が不明確である。消防団と対策本部の動きはバラバラなのか?指揮命令系統はいったいどうなっているのか、などが問題点としてあげられる。

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◎市長(足立正則) 
 今回の台風19号でございますけれども、大変大きな超大型台風でございました。
千曲川の上流部で大量の雨が降りましたし、また、同時に市内でも非常に多くの雨が降ったということで、やはり同時に降ったということ、しかも大量の雨が降ったということが非常に今回の台風災害の一番の大きな特徴であるというふうに思うわけでございます。

 飯山市で57年、58年の水害の被害を受けて、千曲川の本堤もかさ上げされたわけでございますが、それ以来の千曲川の最大の出水ということでございます。

 これによりまして、今回は、市内各所で千曲川増水による被害、それから支流の内水氾濫、とりわけ市街地の浸水被害が大きな被害があったわけでございます。
市街地の浸水被害につきましては、市街地で山間部から流入します河川、皿川、栄川等が、これが大きく影響しておるわけでございます。

コメント: 栄川の名前がここで初めて出てきて、そうしてそれ以降は出てくることはなかった。だが市役所は「栄川氾濫」という事実もつかんでいた事が足立さんの答弁から良く分かる。

(足立正則): ただいま山崎議員さんからは、皿川の堤防が切れたということについて、今後、「まさか」そういうことは無いだろうということではあってはいけないということで、今後何をしっかり学ぶべきかというご質問であるというふうに思うわけでございます。

 まず、これにつきましては、しっかり県と連携をして、今回の皿川の堤防が決壊したことのメカニズムをしっかり解明をしていきたいというふうに思うわけでございます。

コメント:どれだけ待っても「今回の皿川の堤防が決壊したことのメカニズムをしっかり解明した、、、」と言う報告が、発表がないのは何故ですか、足立さん。

(足立正則):そして、皿川の堤防が切れたことによりまして、城山のポンプ場が浸水をして機能停止をしたと。
したがって、栄川、また都市下水路等の市内の雨水の排水ができなくなったということが、今回大きな被害になったというふうに考えているところでございまして、この辺についての解明をしっかりしてまいりたいというふうに思います。

コメント:この件についても「こうこう、こういう経緯であった。
許容できる降水量は~で、
ポンプ場貯水池の水位の経過は~で、
それに対応したポンプの稼動状況は~で、
吐出槽の水位の経過は~で、
千曲川の水位との関係は~であった。」と言うような
「当然公開されてしかるべき情報を含んだ検証報告が一切ない」というのはどうしてですか、足立さん??

(足立正則)
それから、今回は静間バイパスの千曲川の無堤地区でも越水があったわけでございますが、それに対する国への対応、また、皿川の抜本対策を求めるなど、ハード対策はもちろんでございますけれども、今回のような、災害が迫っているときの警戒体制ですね、それから情報伝達体制等、ソフト対策に重点を置く必要があるということについて、非常に今回は痛感したわけでございます。

コメント:静間バイパスの無堤防部、戸狩左岸の川面地区で千曲川が氾濫したが、それらのエリアについては一切の警告、避難勧告が出されなかった。

これは本当に対策本部の失態であるよねえ、足立さん。

◆14番(山崎一郎) 
 ・・・私は地域の区長さん方の思いをお伝えしたいと思うんですけれども、ことし飯山地区で防災訓練がございました。実施されました。

区長さん方から、訓練は全然生かすことができなかったという意見が結構多くございました。
なぜ訓練が生かされなかったのか。
それを私は検証する必要性を強く感じるのでございます。
 
・・・、区内の確認に戸惑って、戻ってみたら自分の店の商品や家が大変な被害の状況だったという区長さんも現実におられました。
 こういう区長さんがいまして、災害時には、まず大事なのは自助努力だと。

飯山地区は今まで経験が無かったから、みんなに危機感が無かったと自戒を込めて話された区長さんがおられました。

 私は、みんなに危機感が無かったというこの言葉に非常に重要なものを感じました。

特に、常盤地区の皆さん方は、市から情報があるなしにかかわらず、前の夜に、もう長峰に農機具や車を移動しているんですね。そういう現実でございます。・・・

◎総務部長(栗岩康彦) 
 本年の防災訓練におきましては、各区で避難誘導あるいは安否確認などの訓練を行っていただいたところですが、今回の災害で、その場になると手が回り切れなくなってしまったとの声もちょうだいしておるところでございます。
 また、ご自身も被災された状況の中で、区長として対応いただいたということに、この場をお借りして感謝を申し上げるところでございます。
また、飯山地区の区長会からのご意見もいただいておりますので、今後の参考にさせていただきたいと考えております。
 この災害を、今後に生かすことが重要であるということと思っております。この経験を風化させることなく、今後につなげていければと考えております。

◆14番(山崎一郎) 
 もうちょっと、できれば、私は、区長さん方に一度集まっていただいて、そこでしっかり皆さんの思いを聞くという機会をつくってほしいなと思うんですが、これも期間を置かないでと思うんですが、もう一度その辺をお聞きしたいと思うんですけれども。

◎市長(足立正則) 
 今回、特に、飯山の市街地は大きな被害になったわけでございまして、自主防災組織ということで各区長さん方大変ご苦労されました。
初めての経験ということもございます。

それからもう一つ、私、実感するのは、飯山市街地は、管轄の戸数が多いんですね。
でも区長さん方は日ごろの責任感から、各戸を全て回って安否確認をするとかという作業について、本当に一生懸命取り組んでいただいたわけでございます。

 それで、市のほうでも避難勧告を出しましたというのを各区長さんのほうへ連絡をして、そしてまた各区での安否確認もあわせてお願いした経過もあるわけでございますが、そうしたことについて、今回の区長さん方の経験をもとに、きちっと課題を総括をしていかなければいけないというふうに思います。

 また、集めてやるのがいいのか、個別にそれぞれおうかがいしてお話を聞くのがいいのか、またちょっと方法は検討しますが、いずれにしても、直接区長さん方からお話を聞いてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

・・・

◎市長(足立正則) 
 本当に、いわゆる最前線でそれぞれ地区の住民の皆さん方の安全確保のために大変なご尽力をいただいています。
しかし、非常に急な災害が急きょ押し寄せると。そして、しかも今回の水害では水も来ていると。

 そういう中で、非常にたくさんの住宅の中を回らなければならないというようなことが今回もあったわけでございますが、そうしたときの方法等も、本当に、しかも、区長さんは毎年代わる役職がほとんどでございますので、住民対応の自主防災組織といいますか、区の中での役割ということについて、今回の災害の結果をもとに、またしっかり見直しをしていく必要があるのではないかなというふうにも思っているところでございます。
 よろしくお願いします。

コメント:水害については地震などとはちがって、相当に事前に状況の推移がわかる。それを「非常に急な災害が急きょ押し寄せると。そして、しかも今回の水害では水も来ていると。」などと言う様では足立さん、本当に困ったものですね。

◆14番(山崎一郎) 
 災害のときは、まず自助ですよ。それから地域で支える共助、そして、公助とあるわけですけれども、その辺も含めて、これからの災害の対応のときのマニュアルをぜひお願いしたいなと、そんなことを申し上げておきたいと思います。

コメント:対策本部を立ち上げた、その時の各部署の動きを整理したマニュアル、市役所用のマイタイムラインが必要なんだ、と山崎君は言っているのだよ、足立さん。

◆14番(山崎一郎) 
 昨日から、今回災害の中で、先ほども出てまいりましたけれども、皿川の問題がありました。
皿川の樋門の管理を委託されていますのは、私の地元の若い人たちです。

危険を顧みずに、その夜だって、一生懸命に当たったんです。
でも、中には、おい、完全に閉めたのかとか、それから、閉めるのが早かったんじゃないかと、そういうことを言われて、かなり地元の皆さん、一生懸命やったのにもかかわらず、そういうことを言われている現実があるんです。

 過日の新聞報道を見ますと、操作員が水門を閉鎖、同事務所、これは河川事務所です。
千曲川から逆流し始めたのを確認した操作員が水門を閉鎖したと。
同事務所はこの報告を受けてというふうになっているんですね。そうしますと、これを見る限りは、操作員が閉めたと。

 じゃなくて、私は操作員が勝手に閉めたんじゃなくて、河川事務所の指示によって閉めたと思うんですが、これ、地元の皆さん、とても気にしているんですよ。
ですので、この辺のところを、もしわかる部分がありましたら、はっきりしていただきたいなと思うんですけれども、お願いいたします。

コメント:山崎さんは皿川左岸越水の被害を受けた有尾地区選出の市議さん。そうしてここでは、その地区の消防団員にして河川事務所と契約して樋門操作の仕事を受け持っている操作員は有尾地区の若者2名である、と言っているのだね。

◎総務部長(栗岩康彦) 
 樋門管理受託者につきましては、ご質問の受託者ですが、千曲川河川事務所の指示により樋門を閉鎖したということを、市でも確認してございます。

コメント:そう、公式にはそういう事になっているよねえ、栗岩さん。でも実際は違うんだよねえ。

管理者はゲート操作はしない。実際にゲート操作をするのは操作を委託された人であり、その人の個人的な判断でゲートを降ろす、のだよねえ、栗岩君。

ゲート下げるのにいちいち河川事務所の指示なんかもらっている訳がない。一体いくつ千曲川に河川事務所管理の樋門があると思っているのかね?
そんな事をやっていたら、河川事務所はコールセンター並みの電話番を置いとかなくてはいけなくなる。

従って、そんな事をせずに済むように、各自治体に「どこでも使える一般的なゲート操作マニュアル」=>「一般的すぎて役に立たないマニュアル」をアリバイとして配布している。

皿川樋門は飯山市は特別だから、いちいち樋門操作員に河川事務所が直接指示をだしている?ないない。そんな事を信じるのは現場を知らないばか者だけだよ。

さらに言えば、「実は今回は樋門操作員は皿川樋門のゲート操作をしていない」と言うのが事実である。そうして飯山市はその事をしっている、、、と。しかし市民にはその事実を伝えない。

さてそうなると飯山市も河川事務所と同罪という事になるよねえ、足立さん。

そうしてまた飯山市はこの樋門操作員2名に飯山水位観測所での水位観測の仕事も依頼しているし、さらには雨水排水ポンプ場の内水ゲートの操作までやらせている。これは国と契約してその仕事の任に当たっている二人に対しては違法行為を、国の仕事をやっている最中に市の仕事をやらせるという、法律に抵触する行為をやらせていた、という事になるよねえ、栗岩君

 

追伸:飯山市議会議事録については飯山市のHPからアクセスして閲覧する事が可能です。:https://ssp.kaigiroku.net/tenant/iiyama/SpTop.html

参考資料・一覧

飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討・一覧