シリウス日記

そうだ、本当のことを言おう。

参考資料の5(令和元年12月12日)

2020-12-05 06:12:03 | 日記

飯山市議会議事録より:令和元年12月12日(木曜日):https://archive.fo/ATf6m

◆6番(松本淳一) ちょっと先に進みますが、排水ポンプあるいは樋門についておうかがいします。
 皿川から排水ポンプを6台使って排水をしたというふうに報告されているんですが、スタートの時間は多分書いてあったと思いますが、6台になったのは何時ごろですか。

◎建設水道部長(坪根富士夫) 
 皿川では、13日の5時から15時まで排水を行っております。
皿川の自然流下が可能になった時点で移動し、皿川付近の国道117号で市街地の内水排除のため、排水ポンプが13日の22時から6台体制になっております。

コメント:これは重要な情報だな。皿川が15時に自然流下が可能になった、と言っている。つまり皿川のゲートを上げたのは15時前だ、という事になる。あるいは15時でもいいか。何故ならば、「ゲートを持ち上げなくては、自然流下しているかどうか確認できないから」だよ、坪根さん。

そうして排水ポンプ車はゲートが上げられたのを確認して、15時にはその場所を離れた、と。ふーん。でもねえ、坪根さん。少し前にあなたは

『◎建設水道部長(坪根富士夫) 
 ゲート全開につきましては、13日の15時45分の情報があります。』と答弁しているのだよ。

もし前の答弁が事実だとすると、15時45分以降でないと皿川が自然流下しているかどうかは確認できないのだよ、坪根さん。そうするとだ、ポンプ車の移動は15時45分以降でないとできないのだがねえ。何故ならばポンプ車は皿川の自然流下を確認してからでないと、その場所を移動できないからだよ。

・・・どうやらボロがでたみたいだね、坪根さん。架空で作り上げた全ての話の整合性をとる、という事は至難の業だからねえ。

ちなみに15時02分時点での皿川決壊場所の写真を示しておく事にする。: http://archive.md/U0QfF :ポンプ車は皿川決壊場所から泥水が市街地に流れ出しているにも関わらずその場所での排水作業を止めた、のだねえ、河川事務所さん。それはまさに「河川事務所のポンプ排水作業者の判断ミス」ではないのかね??

◆6番(松本淳一) 
 ちょっと説明がよくわからなかったんですけれども、13日の5時から15時の間というのは何台だったんでしょうか。

◎建設水道部長(坪根富士夫) 
 排水ポンプ車1台でございます。

コメント:そうだよねえ、あれだけ氾濫した皿川にはポンプ車1台だけ。写真証拠でも確かにそうなっているよ、坪根さん。

◆6番(松本淳一) 
 市街地のところをもう一回ちょっとご説明ください。ちょっと聞き取れなかったので。皿川ではなくて、市街地のほうの排水をしたという部分、もう一回ちょっとご説明ください。

◎建設水道部長(坪根富士夫) 
 皿川付近の国道117号、具体的に申しますと、栄川樋管と飯山高校のグラウンドのあたりで、排水作業を行いました。

◆6番(松本淳一) 
 市街地の排水に使ったのは6台ということですね。6台のポンプの排水能力をおうかがいしたいんですが。

◎建設水道部長(坪根富士夫) 
 排水ポンプ車1台当たりの排水能力は毎分30立方メートルとなっており、6台では180立方メートルとなります。

◆6番(松本淳一) 
 城山の雨水排水ポンプの能力は、3台あると思うんですが、その能力についてご説明ください。

◎建設水道部長(坪根富士夫) 
 1台当たり毎分110立方メートルです。したがいまして、3台では毎分330立方メートルです。

◆6番(松本淳一) 
 昨日の質問の中で、城山の雨水排水ポンプの能力は、皿川の分がなければ内水を全て排水できるだけの能力があったというふうに答弁されていますが、今ので大体わかった気もするんですが、ここをもうちょっと詳しく説明してください。

◎建設水道部長(坪根富士夫) 
 被災後、水位流出量の算定をしました。城山雨水排水ポンプ場は市街地の221ヘクタールの雨水を排水する施設でありまして、ここに先ほど申しました毎分110立方メートルの排水能力のあるポンプが3台設置されております。
よって、排水能力は毎分330立方メートル、秒に換算しますと、毎秒5.5立方メートルになります。

 今回10月12日から13日の最大雨水流出量は毎秒4.39立方メートルでした。
排水ポンプ車3台の排水量は毎秒5.5立方メートルですので、排水は可能だったということでございます。

コメント:ほほう、重要な情報だね、坪根さん。飯山の10月12日16時~17時の1時間降水量が10ミリ。これが10月12日から13日の時間当たり最大降水量で、これを秒になおすと毎秒0.002778ミリとなる。

221ヘクタールは221かける100mかける100m=2210000平方m=2210000000000平方ミリで、これを毎秒0.002778ミリと掛け合わせると毎秒6138888.8グラム=6.1389トン=6.1389立方メートルとなる。

これに市役所は補正係数0.715をかけて毎秒4.39立方メートルとしている。この補正係数は市街地221ヘクタールに降った雨のうち0.285=28.5%は地面に吸収され城山雨水排水ポンプ場には流れ込まない、と市役所は想定している事を示している。

そうしてまた時間当たり10ミリで毎秒4.39立方メートルとなり、ポンプ場の限界排出能力が毎秒5.5立方メートルである、という事は時間当たり雨量が12.5ミリを超えるとポンプ場の排出能力を降水量が上回る事になり、つまりそのような場合には市街地に雨水があふれる、という事を坪根さん、あなたは教えてくれている訳だね。

さてそういうわけで、横丁大家さんの記事
7月15日の飯山雨量観測所の24時間降雨量は131mm~浸水や土砂崩落被害が多発しました~ :https://archive.fo/xFe2N :2020-07-18 

によれば2020年飯山市雨量観測所の7月15日降雨量(ミリ)
・・・
17時 6.5
18時 20.5
19時 26.0
20時 12.0
21時 26.0
・・・
であって、最大ポンプ場排出能力の時間当たり 12.5ミリをはるかに超えていた。それで「上町で床上・床下の浸水被害がでた」のですよねえ、坪根さん。

そうであればポンプ場の能力を増強して、今後も想定される今回の様なゲリラ豪雨に備えるべきではないですか、足立さん??

◆6番(松本淳一) 
 ・・・
 城山の雨水排水ポンプ場の樋門が開けられたのは、時刻はいつでしょうか。

◎建設水道部長(坪根富士夫) 
 千曲川へ自然流下できる水位確認を行いながら、10月14日1時30分ごろ開けております。

コメント:坪根さんの答弁が正確でないので以下補足。

後日、市役所から公開された資料によれば
栄川樋管 ゲート開 13日 21時32分

>10月14日1時30分ごろ開けております。

これは 雨水排水ポンプ場内の 内水ゲート の事。

そうして、市街地にあふれた皿川経由の千曲川の泥水は上記2つのゲートが開かれて、ようやく千曲川に流れ出す事が可能となるのでしたよね、坪根さん。

◆6番(松本淳一) 
 ちょっと時間がないので、何かの方法でよろしいんですが、市内のほかの樋門の操作状況がどうなっているか、どこかで発表していただきたいと思いますが、いかがですか。

◎建設水道部長(坪根富士夫) 
 他の樋門の操作状況の質問ですが、このほかの樋門としましては、静間樋管、城南樋門、木島雨水排水樋門があります。

静間樋管につきましては、ゲートの全閉が12日の23時、ゲート全開が14日の4時となっております。

城南樋門につきましては、ポンプ場運転準備とあわせて10月12日の14時に全閉し、14日10時30分に全開しております。

木島雨水排水樋門につきましては、12日の19時17分、樋門を全閉し、排水ポンプの運転を開始しております。
14日の11時30分に千曲川水位低下により排水ポンプの運転を停止し、樋門を全開しております。

コメント:木島雨水排水樋門についてのこの情報は重要だな。

◆6番(松本淳一) 
 ちょっとまた文書にしていただくか、私が聞きにいきたいと思います。
 宮沢川の新しい樋門ができていますが、これの閉鎖、開門の時刻をお願いします。

◎建設水道部長(坪根富士夫) 
 ゲートの全閉が12日の20時45分、ゲート全開が13日の18時となっております。

コメント:これもまた重要な情報。

 

追伸:飯山市議会議事録については飯山市のHPからアクセスして閲覧する事が可能です。:https://ssp.kaigiroku.net/tenant/iiyama/SpTop.html

参考資料・一覧

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