・北信濃新聞 2022年5月21日 記事より
『北信建設事務所 R4年度 主要事業
皿川改修(今年度 築堤・JR橋詳細設計)
皿川の全体改修の延長は皿川樋門から英岩寺橋上までの600メートル
工期は2021年~2030年』
上記は当初発表されていた工期よりも随分と後ろに伸びた感がある。
工事終了が2030年ではまだあと8年もある。
その間に台風19号並みの台風が襲来しない、という保証はない。
『千曲川河川事務所 R4年度 主要事業
日光川樋管、広井川樋門、皿川樋門の河川工作物関連応急対策(老朽化対策・機側操作盤の更新など)
戸狩狭さく部の河道掘削』
日光川樋管の左ゲートは途中でひっかかって下まで降り切っていないトラブルはいままでずうっと見逃されてきた。
そうしてこの見逃しによって戸狩駅回りの主要部分が常に千曲川からの逆流・氾濫泥水で浸水被害を出していた。
しかし今まではその氾濫水は今井川遊水地からあふれ出したもの、とされ、従って「今井川遊水地を整備しろ」という「間違った主張」につながっていた。
それで今回、ようやくにして「日光川樋管のオーバーホールが行われる」と言う事になった次第である。
追記:2023/4:日光川に付けられた新しい監視カメラについて
このカメラがつけられた理由は台風19号襲来の折、当方が「日光川樋管のゲート不具合ー>千曲川からの逆流で戸狩駅周辺が浸水した」と指摘したからである。
そうしてこのカメラのおかげで今度は日光川が逆流すれば一目瞭然という事になりました。
さらに皿川樋門について。
ここ10年以上にわたって一度もゲートを降ろした、という形跡がない。
台風19号襲来のおりもゲートは降ろさずにあけっぱなしであった。
なぜ河川事務所はゲートを降ろすように指示しなかったのか?
その事はずうっと疑問であったが、やはり設備の老朽化、もっといえば「台風19のおり、ゲートを降ろそうとしても機械が故障して動かなかった」という可能性がおおきい。
それで今回、ようやくにして皿川樋門もオーバーホールとなった訳である。
これで皿川樋門も「形だけそこにある樋門を卒業できる」という事になる。
『配布された資料では
河道掘削(樽川合流点付近で約150センチ、水位を低下させる)
および遊水池整備はR9年までに完了すること
皿川堤防かさ上げ工事は今年度中に着工する見通しにある、と説明』
・北信濃新聞 2022年8月中旬 記事より
『静間 無堤防部の築堤
清川河口から上流へ1km
2か所に樋門を設置
R5年4月以降 工事着工したい』
この部分も台風19号のおり、千曲川からの氾濫があった。
そうして市役所はこのエリアに対しては避難勧告を出す事はなかった。(注1)
『国土交通省と気象庁は上田市から飯山市までについて3時間以内に氾濫する危険がある場合には氾濫危険情報を出す、と今までのやり方を変更した。』
これは氾濫危険情報が従来は氾濫が確実になった所での発令だったが、それを改めた、というもの。
ただしそれをすぐに住民の避難に結び付けるかどうかは、それぞれの自治体まかせである所に変更はない。
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2022年の年末から皿川堤防の改修工事が始まった。
大型クレーン車が出ているが、あれほどの大きなクレーン車で一体何をするのか、不明だ。
踏切より上流の市道の橋から上流側の右岸堤防、幅をひろげている。
その外側は田んぼなんだから、そんなに頑張って幅を広げる必要はなく、ただ単に高さをかせげばよい。
だが「千曲川本堤防と同じ高さで幅を持った堤防にする」などど「見栄を張った結果」がこの無駄な工事に結びついている。
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注1:避難勧告発令ミスについて
飯山市が避難勧告を出すのが遅かった場所が2つ、避難勧告を出せなかった場所が3つある。 これら5つの内、4つの場所では実際に千曲川からの越水による浸水被害が発生した。
・・その22-3・関沢区及び静間バイパス沿いの千曲川氾濫について
静間バイパス沿いで、ここで扱っているのは大久保区浸水の例。
この場所の浸水時の写真から飯山水位観測所の水位からこの場所での水位がそれなりの精度で推定できることが確認された。
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2023年7月
そう言えば有尾橋上流右岸の堤防 60センチかさ上げは終了した模様
しかし60センチかさ上げでは 千曲川本堤防の高さには届いていないww
[匿名さん]
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#65 2023/07/24 21:37最新レス
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足立君は「千曲川本堤防と同じ高さにする」と言ってたが
やっぱりそれはウソだったんだねえ 足立君ww
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追記:2023/9:静間樋管のシャフトに白ペンキのマーキングを確認した。
飯山市はようやく「静間樋管を大水の際には閉める事を決めた」様である。
しかし、それにしても消防団第一分団長の無責任さにはあきれるし、そうしてまた道路河川課のいい加減さ、議会での虚偽答弁には腹が立つのである。
ちなみにペンキが塗られる前はこれ。
静間樋管の通常の時のシャフトの高さはここまである。->・静間樋管1
ちなみに静間樋管のひとつ北側にある城南樋管はこうなっている。->・城南樋管
写真を見ると分かるのだが、シャフトの上部が白くペイントされている。これは千曲川増水時にゲートの位置をみなくても、このペイント位置を目印としてシャフトを降下させ、そうしてゲートが実際に下まで降り切った事を確認するためのものである。ちなみにこのペイント目印は有尾樋管にも雨水排水ポンプ場の貯水池ゲートのシャフトにもついている。だがしかし静間樋管にはこのペイント目印がついてはいないのである。
つまり「静間樋管はいままで一度も千曲川増水時に操作された事がないのでは?」と疑いを持つのに十分な状況にある。
(あるいは、「あった。」が今回、ようやくペンキが塗られたのである。
そうであればこれでようやくいままで何度もあった県町エリアの浸水トラブルも解消される、という事になる。
ただし、第一分団長が今度こそ真面目に静間樋管ゲートを降ろしてくれるなら、という条件付きではあるが、、、。)
ちなみに城南樋管、排水ポンプ場は「まちづくり課が管理担当」そうして静間樋管は「道路河川課が管理担当」である。
そうしてこの「道路河川課」は消防団に樋管ゲートを閉めるのを任せっぱなしで、自分達からは「閉めたよね」のフォロウすらしない課なのである。
そう言う目でみるならば「有尾樋管は農林課の管理」なのだがこの課も「信用のおけない第一分団長」に対して自分達からは「閉めたよね」のフォロウすらしない課なのである。
ま、市役所はその程度の課の寄り集まり、と言うことになる。
したがって「静間樋管と有尾樋管が開いていたら被害を受ける事になる住民」は台風襲来の折には「樋管閉まってるよね」という確認を自分達でやる必要がある。
それが情けない、悲しい事に飯山に暮らす我々の自主防衛・水防対策なのである。
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追記2023/10月
静間樋管のシャフトにはいまだ白ペイントマークがなかった。
上記グーグルマップで一見、白ペイントがある様に見えたのは見間違い。
現物確認したら、白ペイントマークがない。
つまり「市役所はまじめに静間樋管を閉めるつもりは無い」という事を示している。
そうであれば大水の際には県町エリアには千曲川からの逆流がまた起きる可能性が大である。
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飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討・一覧//